ベルリンの「ナイトクラブ」が正式な「文化施設」に認定
毎年多くの観光客がクラブを目的に訪れるというドイツの首都・ベルリン。
「Berghain」や「Tresor」などの有名クラブを抱える同都市において、ついにナイトクラブが正式な「文化施設」として認められる運びとなったようだ。
「ドイツ連邦音楽施設協会(Live Musik Kommission)」によると、今回の投票ではほぼ全員一致で賛成が得られ、その後、最終的な同意を得るための投票が連邦政府に提出されたとのこと。
これまでナイトクラブは、法律上、アーケード、カジノ、映画館、売春宿と同様の「娯楽施設」に位置していたが、今後は劇場、美術館、コンサートホールと同様の「文化施設」に分類されることに。
これにより、クラブは市内のより多くの場所にオープンできるようになるほか、減税やテナント料の高騰などによる望まない移転の防止といった恩恵を受けることができるという。
ベルリンクラブ委員会のパメラ・ショベス氏は「音楽クラブは、文化的および経済的生活の不可欠な部分として都市地区のアイデンティティを形作る文化施設です」としたうえで、「今回の決定により、都市や地域が生き生きと暮らせるようになり、文化的な場所を守ることができます」と語っている。
Top image: © iStock.com/SolStock