ルネサンス彫刻を「バクテリア」に喰わせたら、ピカピカになった!

人生100年時代。人間がアンチエイジングに燃えるなら、石像だってエステしてもいいよね?

「メディチ家礼拝堂」に横たわる女性像『曙(あけぼの)』の頬に当てられているのは、最新の美顔器。ではなく……

© bargellomuseums/Instagram

汚れを食べるバクテリアを塗布するマシンなんだって!

建築家ミケランジェロが手がけた「新聖具室」の彫像には、500年以上の時を経て、人間の手では落としきれないほどの“汚れ”が染み付いていた。

2014年から始まった修復計画が難航していた折、「イタリア国立新技術庁」の生物学者Anna Rosa Sprocati氏らの研究チームが手を借りたのは、バクテリア「Serratia ficaria SH7」。

劣化して表面にこびりついたワックスは食べるものの、彫像の要である大理石は傷付けず、胞子を出さないという特徴が評価され、参加バクテリア約1000種類のオーディションを勝ち抜いた。

髪や目などの繊細な箇所や、高所にあるオブジェの汚れも、お腹を空かせたSerratia ficaria SH7が一掃したおかげでピカピカに。

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ちなみに、彫像の汚れの背景には、ゾッとするような歴史話が。

なんでも、一族の恥として暗殺され、適切な処置を施さないままに埋葬されたメディチ家の支配者の体液がお墓から漏れ出して、彫像にポタポタと……

これ以上はとても言えない!詳しく知りたい方は『The New York Times』の独占取材をチェック!

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