ドイツ政府、旧植民地からの略奪品の返還プログラムを開始

人類の輝かしい遺産である芸術と、暗い歴史である植民地時代におこなわれた数々の略奪行為

暗黒の歴史を乗り越えようとドイツ政府が始めたのは、ドイツ帝国時代に植民地から持ち帰った略奪品の返却だ。

「Museums Lab」と名づけられたこのプログラムは、ドイツと10のアフリカ諸国出身の美術専門家を集め、美術館を中心にアフリカ諸国の独立を支援し、より深い国際協力を目指すというもの。

定期的な巡回展や芸術品の修復作業などを協力して企画し、アフリカ諸国の文化促進を促すためのもので、その一環として“あるべきものはあるべき場所へ”というスタンスで返還をしていくそう。

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また、このプログラムの目的は単に芸術品を返還することではなく、その先の、意見交換情報共有を通したヨーロッパとアフリカの“対話”にあるという。

現在は30人程度によるオンラインでの活動で、将来的には100人を超える規模になる計画とのこと。

これまでの美術館や博物館の枠を超え、文化の中心地として国際的な発展を促そうとしている「Museums Lab」。

現在はドイツだけのプログラムだが、このたびの国際協力の姿勢はほかの国々にも感銘を与えるはず。

新しい意義を作り出した博物館の、これからの歩みに期待したい。

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