「メトロポリタン美術館」、略奪美術品をコレクションから根絶する計画を発表
ベナンの工芸品がイギリスからナイジェリアへ返されるなど、略奪美術品を返還する動きが広まってきている昨今。世界最大級の美術館「メトロポリタン美術館」も、略奪された美術品をコレクションから根絶する計画を発表した。
同美術館は、美術品調査の専門家を雇って膨大なコレクションのなかから略奪品を特定するとのこと。加えて、違法に入手された美術品の収集を防止する取り組みも推進していくそうだ。
じつは、同美術館にある1000点以上の美術品は、略奪や密売に関連しているとされているらしい。また、南アジアの美術品のうち、少なくとも77点は密売業者が関与していたんだとか。
「The Met」のコレクション数を考えると略奪美術品をすべて特定するのは至難の業のように思えるが、本来あるべき場所へと返還されてほしいものだ。
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