あなたにとっての「運命のアート」を教えてくれるサービス

サンフランシスコ近代美術館が、なんとも便利でロマンチックな試みを開始した。

「Send Me SFMOMA」というこのプロジェクトは、SMSで「○○を送って」とテキストを送ると、収蔵品の中からそれに合ったアートをひとつだけ選んで見せてくれる新感覚サービス。キーワードや色、さらには絵文字にまで反応するそうで、その新鮮さが話題になっているのだ。

知識も時間も必要ナシ!
直感的にアートと出会う

使い方は極めてカンタン。美術館の電話番号にSMSを送ると、数秒で画像や年代、アーティスト名などが送られてくる。ちなみに、上でリクエストしたのは「sunshine」。

根っからのアート好きにはもちろん、「美術館に行きたいけれど、きっかけがない」とか「時間も知識もないけど、ちょっとアートに触れてみたい」って人にもかなり嬉しいツール。お気に入りの絵文字とか、色々試してみたいかも。

34,678個のアートから
たったひとつをピックアップ

研究によれば、美術館を訪れた人が1つの作品を見るのに費やす時間は平均7秒。それでどうして「鑑賞」したと言えるのでしょう?しかも、このミュージアムの全ての作品は34,678個。7秒ずつ見るとしたら、一睡もせず見て周り続けても3日近くかかかるのです。

と、運営元。

彼らだって、なにもこの膨大な美術作品を「全部見てほしい!」なんて願望はないわけで。しっかり味わって、自分だけの出会いを見つけてほしい。そんな思いでこのプロジェクトをスタートさせたのだそう。

もちろん一種類の送信内容でもたくさんの結果があるのだけど、送られてくるのはその中から選ばれたひとつだけ。これはもう「運命の出会い」といっても過言じゃない。

なんとなく愛着が湧いて、送られてきたものを見るために足を運ぶことがあるかもしれません。その時、その作品にとってあなたは「特別な存在」なのです。数多の作品の中でそれを楽しみに来た人は、ひょっとしたらあなた一人かもしれないのですから。

このサービス、現在はまだアメリカ限定とのことだけど、今後範囲を広げていくそうなのでこうご期待。日本の美術館でもやってくれたら、楽しみが増えそうだ。実際のサービス利用イメージは以下の動画で。

Licensed material used with permission by SFMOMA

関連する記事

美術館などのアート施設が近くにない人にも、アートを届ける素敵なプロジェクト。
アメリカを代表する美術館である「ロサンゼルス現代美術館(MOCA)」が、親交のあるアーティスト9人がデザインしたアートマスクを発売する。ヴァージル・アブロ...
近年、アメリカ国内外から注目を浴びる都市・デンバー。近年、とくに話題となっているデンバーのアートカルチャーにスポットを当て、美術館&博物館からストリートア...
世界中のストリートアートを検索できるアプリ「Street Art Cities」。現在、70カ国以上、350を超える都市のストリートアートが登録されています。
「TikTok」と「東宝」がタッグを組んだ新たな映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2021」が開催。5月31日まで縦型映画作品を...
戦後から古美術・日本画・版画など約150の専門店が集まるアート密集地、日本橋&京橋。「東京アートアンティーク」は、普段は訪れる機会の少ない老舗の古美術店や...
2200の建築パーツと6000以上のアート作品を自由に組み合わせて、オリジナルの美術館が作れるオンラインゲームが誕生。
7月10日の深夜0:00から、東京・品川の「Sameギャラリー」で開催される「盗めるアート展」は、国内外アーティストの作品を“盗める”アート展。セキュリテ...
いま、欧米ではビジネスの場においてアートが注目されています。私自身もGoogleやWeWorkといった企業にアーティストとして呼ばれることも。なぜか?アー...
2018年11月11日にオープンした美術館「ジャミール・アートセンター」。ヴェルサーチが手がけたホテル「パラッツォ・ヴェルサーチ・ドバイ」の近くにあるので...
ポーランドの木製アクセサリー製品ブランド「Oakywood」より、木製のよさをとことん活かしたスタイリッシュなApple製品充電ガジェット「3 in 1 ...
石鹸などを扱うアメリカの小売店Bath & Body Worksは、目の見えない障害者にアートを楽しんでもらおうと、「白い杖の日」に合わせて#TheBli...
10月24日、25日の2日間、パリの美術館「グラン・パレ」を舞台にした宝探し「WANTED!(ウォンテッド!)」が開催される。入場料も参加費も無料なのに、...
前篇では、GoogleやWeWorkといった企業の事例を交えながら、これまでは趣味・娯楽としての側面が強かったアートがビジネスにおける必須科目となりつつあ...
芸術作品に没入できる日本初のミュージアム「immersive Museum」が登場。映像と音響効果で空間全体を彩り、鑑賞者を作品世界に誘う、新体験のアート施設。
イメージケーキ、をご存知だろうか。思わず写真を撮りたくなる独創的なビジュアルのそれは、東京・品川の原美術館にある「カフェ ダール」で提供されている。このカ...
Twitterのツイートを額に入れてアート作品として販売する会社がある。売れ筋の作品は、Donaldo Trump氏やKanye West氏のウィットに富...
Denver Art Museum(デンバー美術館)で現在展示されているJonathan Saizさんのアート作品が話題。1万もの小さな絵から成るこの作品...
食とアートを融合したライフスタイルを提案する体験型レストラン「TREE by NAKED」より、アートミール体験ギフトが登場。ARやVRを使い、自宅でも「...
美術専門誌『美術手帖』が、オリジナルのポッドキャストを「Spotify」で開始した。アートとは何かについて音声コンテンツで届ける。
創刊75年の老舗美術誌『美術手帖』が、今月21日(月)より有料会員記事「美術手帖プレミアム」の発信をスタートした。
鳥の巣箱を使ったストリートアート。道路標識や壁など、街中の何気ないところに設置されたそれは、まるで宝探しみたいで見ているだけでもおもしろい。
今年4月、パリの11区にオープンした『Atelier des Lumières』は、全く新しい形の美術館。以前は工場だったこの施設の壁には、プロジェクショ...
ストリートアートの世界で、女性の作品は軽視されがちだと考えるアーティストのNINAが立ち上げた女子のためのグラフィティキャンプ。少しでも興味のある若者たち...
2019年1月19日から、コンテンポラリーアーティストKAWSによる巨大なアートが、台湾・台北の中正紀念堂の前に足を伸ばすようなかたちで設置されています。...
先週、NYはロウアー・マンハッタンの市庁舎街にある「フォーリー・スクエア(広場)」に、Black Lives Matter運動に敬意を表した600フィート...
来年4月22日(木)より、70代以上の女性アーティストに注目した「アナザーエナジー展」が東京・六本木の「森美術館」で開催される。
芸術作品をスマホをかざすだけで、その作品の説明や作者の生い立ちが表示される美術ガイドアプリ『Smartify』。AR技術により生み出されたので、パシャっと...
南米最大の現代美術展、「サンパウロ・ビエンナーレ」が開催されるブラジルばかりに注目がいきがちだが、アルゼンチンもまたラテンアメリカの現代アートシーンを牽引...
NYで流行中! 代官山でワインを飲みながらアートを絵画を楽しめるバーArtbar Daikanyama〒150-0034 東京都渋谷区代官山町7-2htt...