もしも、ゴッホが「ポップカルチャー」を描いたら…
ゴッホといえばバブル期の1987年、53億円で落札された名画「ひまわり」が有名だ。
当時、美大の女の子とつきあっていた僕は、話題沸騰の絵をすぐに観に行き、それから程なくして「夜のカフェテラス」というゴッホの絵が気に入って、アートプリントまで購入したっけ。さらには、オランダへと渡り、ゴッホ美術館にも足を運んだ。告白しよう、僕はゴッホのファンだ。
だから、正直これらの作品を見つけた時「ケシカラン!」と内心思った。だって、日本でもおなじみのキャラクターたちが、あのテイストを背景に描かれちゃってんだもの!
#1
スヌーピーとウッドストック
#2
カオナシ
#3
トトロ
#4
グレイトフル・デッドベア
#5
ビーバス&バットヘッド
#6
ポケモン
#7
マリオとヨッシー
#8
スポンジ・ボブ
#9
くまのプーさんとピグレット
#10
バック・トゥ・ザ・フューチャー
#11
サウスパーク
#12
チャーリー・ブラウンとスヌーピー
一連のシリーズ作品は、アジャ・クシックというNY在住のアーティストによるもの。「いったいどんな人物だ」とリサーチしたところ、彼女の一貫したコンセプトに目が止まった。
曰く、ゴッホが見ていない世界は何かと考えることからスタートしこれらのスタイルを思いついたのだとか。要するに、アンタも僕と同じようにゴッホに影響を受けていたわけだ。だったら、まあアリか。
記憶や想像でははなく、眼の前にある人物や風景を独特の描写で描いたゴッホ。しかも、先人画家の模写をすることも多かったという話も残っている。こんなことはあり得ないけれど、もし仮にゴッホがこうしたアニメーションを観ていたとすれば、意外とアジャのようなタッチになっていたりして…。