「ひろしま美術館」の“ある作品”にゴッホが映り込んでいた!?

『ひまわり』『星月夜』で知られるオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホは、約37点もの自画像を描いたことで知られている。

それらの作品はゴッホの作風の変化を感じるうえで重要な作品だが、じつはほかの芸術家によってゴッホが描かれた作品はわずかしか存在せず、非常に希少なのだとか。

そんなレアな作品が、この日本に存在するらしい

ゴッホだと思われる可能性がかなり高い人物が、ある作品に映り込んでいることが指摘されたのだ。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 『ルイ13世風の椅子のリフレイン』(アリスティド・ブリュアンのキャバレーに て) 1886年 コンテ、油彩、紙 78.4×50.4cm ひろしま美術館蔵

ゴッホだと思わしき人物が描かれているのは、広島県広島市にある「ひろしま美術館」に所蔵されているアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの『ルイ13世風の椅子のリフレイン』(アリスティド・ブリュアンのキャバレーにて)という作品

作中の柱の左側、一番奥に描かれた黒い帽子を被った髭面の人物がゴッホである可能性が高いということを、「ゴッホ美術館」の主任研究員が提起したという。

ロートレックは社交的な人物として知られ、キャバレーでのナイトライフを楽しんでいたというが、そこにゴッホが登場しているという事実は、少し意外であるとのこと。

この発見により、気難しいイメージのゴッホもキャバレーの常連であった可能性が浮上したらしいのだが、はたして真相やいかに......。

Top image: アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 『ルイ13世風の椅子のリフレイン』(アリスティド・ブリュアンのキャバレーに て) 1886年 コンテ、油彩、紙 78.4×50.4cm ひろしま美術館蔵
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