ゴッホやモナリザの名画に「足元」を加えた意外な理由とは?
ある日、とある美術館に飾られたポートレートに、描かれていないはずの「足元」が出現しました。
これは、上半身だけのポートレートに下半身を描く「Portraits Completed」という企画。胸上から想像して加えられた「足元」は、さてあなたのイメージと合っているでしょうか?
『自画像』1889年、フィンセント・ファン・ゴッホ
『モナ・リザ』1503-1519年頃、レオナルド・ダ・ヴィンチ
『ベレー帽の自画像』1898-1899年、ポール・セザンヌ
『ジャンヌ・サマリーの肖像』1877年、ピエール=オーギュスト・ルノワール
『自画像』1660年、レンブラント・ファン・レイン
『真珠の耳飾りの少女』1665年、ヨハネス・フェルメール
『自画像』1504-1506年、ラファエロ・サンティ
『帽子の女』1905年、アンリ・マティス
名画に「足元」を足した
本当の理由
じつはこれ、靴磨きクリーム「Kiwi shoe polish」のキャンペーン広告。改めて見てみると、たしかに絵の中の人々はみんな綺麗な靴を履いています。
またポートレートのレプリカの横には、靴磨きクリームがひっそりと置かれていました。
このキャンペーンは、美術館だけでなく街中などでも展開し、さらにその絵画の歴史や画家の背景をオーディオで聞くことができるという企画も実施。
ただ見るだけでなく、名画を「体験する」という新しい試みが高い話題性と評判を呼び、世界三大広告賞のひとつである「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」で見事受賞。
名画にならって、まずは「足元の靴を磨くこと」から、身だしなみを整えてみませんか?