「リンゴとハチミツ」といえばカレーですが、イスラエルでは……。

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ロシュ・ハシャナ
(ユダヤ暦の新年祭)

新年といえば1月1日。でも、その日をもって新年としない国も世界にはあります。たとえば旧正月をもつ中国。そしてイスラエルでもユダヤ暦の新年祭になぞらえて、9月〜10月に新年を迎えます。

「はじめに神は天と地とを創造された」天地創造を紀元とするユダヤ暦の新年祭はロシュ・ハシャナ(Rosh Ha Shana)といい、2日間続くそうで、暦では今年は9月7日〜8日。日本でいうところのお正月休みのように、イスラエルでも数日間、学校や会社が休みとなり、新年のお祝いムードに包まれるようです。

日本では「一年の計は元旦にあり」と抱負を語ったり、初詣では未来の展望を願いますよね。でも、イスラエルでは前年を振り返り、ひとり内省したり罪や償いを償う(贖罪する)ことで、新年をきれいな体で迎えるという意識があるようですよ。

さてと、表題の「リンゴとはちみつ」についても触れておきましょう。これ、カレーではなくロシュ・ハシャナを祝うためのいわば“おせち”のような存在なんです。

リンゴとはちみつの甘さで「新年を甘くなりますように(すてきな一年となりますように)」という意味があるんだとか。また、それぞれの食材にも意味があり、リンゴは「豊穣」、はちみつは「甘い一年」、このほかよく食されるザクロにも「子孫繁栄」の意味が。

こちらは、ようやく空が秋めいてきた9月。お正月はまだ先ですけど、それでももう110日ちょっとと思うと、時の過ぎるのはほんと早いですねぇ。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。