たった3mmの極薄「ダウンシャツ」
「フィールドサーモ」や「プリマロフト」など、ダウンにとって代わる化学繊維綿の新素材が次々登場するアウトドアウェア市場。
濡れに強く、乾きも早く、おまけにかさばりにくいといったメリットもあるが……そこにもう一歩、“エシカル”という点に着目してウェアを選ぶとなったとき、注目したいのが「KAPOK KNOT」だ。
昨年、一昨年と応援購入サービス「Makuake」で好評を博した、軽くて暖かいアウター。今年その第3弾としてリリースされたのが、たった300gの軽量にもかかわらず、アウターにダウンの暖かさを与えてくれる「エアスムースシャツ」だ。
しかも、薄さはたった3mmというんだから。
これを実現できた秘密は、もちろん素材にあり。同製品の素材は「カポック」という植物由来の繊維だ。カポックとは、インドネシアを中心に東南アジアで栽培されている落葉高木。その実から採れる繊維をシート状に加工し、中綿として使用。
なんでも、コットンの1/8ほどの軽さだそうで、繊維の中が空洞になっていて空気を多く含む特性があるようだ。その空気の層が汗を吸って発熱(吸湿発熱)することで、軽くて暖かな薄手の生地が実現した。
秋や春にはアウター、冬にはお気に入りのコートのインナーとして3シーズン活躍するミドルウェア。ちなみにこれ、リバーシブルだから1着あればいろんなスタイルを楽しめそう。
採取するのは木の実だけ。伐採の必要もなく、かつアニマルフリー。化繊に比べてずっと早く土に還る。加えてカポック農園からウェア完成まで一括管理した“Farm to Fashion”を実現する「KAPOK KNOT」。こういったフィロソフィーも含めて、今どきでしょ?
エシカル消費が叫ばれるようになって久しいが、機能面と倫理観を兼ね備えた「エアスムースシャツ」。アウトドアにもテレワークのおともにも、一着あると便利なアイテムになりそうだ。
『KAPOK KNOT「エアスムースシャツ」』