大注目のメキシコの宝くじ、その景品は......
宝くじといえば、一攫千金の大イベント。だが、海外ではお金以外の「モノ」が景品になることもしばしばだそうで。
で、今年実施されたメキシコの国営宝くじが大注目されているのをご存知だろうか? というのも、その景品が……。
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推定資産価格2000万円とされる邸宅だから。
何よりこの家、伝説の麻薬王“エル・チャポ”ことホアキン・グスマンの隠れ家なのだ。
困惑する人もいるかと思うので説明すると、エル・チャポは既に逮捕されていて、今回出品された隠れ家は、捕まる直前に彼が身を寄せていた押収物件。
2014年に海軍が突撃した際、エル・チャポはこの家の地下道を通って逃亡、6日後に逮捕され、一度は脱獄したものの再度捕らえられ、米国で終身刑に服している。その後地下道は閉鎖され、現在は住宅として安全な状態にあるんだそう。
そもそも、なぜこんな“ブツ”が景品に選ばれたのか?
気になるその理由は、担当者いわく「高額の維持費がかかる厄介な物件を社会に目に見える形で利益をもたらすものへと変えるため」とのこと。
そう、押収物件といえども、維持するには土地代など多額の費用を政府が負担することになるのだ。
世紀の犯罪者が所有していた家のために国費を費やすなんて、そりゃいけ好かない話というもの。それを国民の楽しみへと還元する、ユーモラスなアイデアというわけだ。
ほかにも、悪名高い「フアレス・カルテル」の指導者が所有していた4億円越えの大豪邸やアステカ・スタジアムのボックス席なども出品。当選者は非公開だが、抽選結果はすでに出ているとのこと。家自体は安全といえど、見物客とかカルテルの人とか来ちゃわないのかな......?
メキシコでは、宝くじの景品に“モノ”や“ブツ”が選ばれることもあるってこと。さすがのlocoっぷりだが、遊び心たっぷりの問題解決方法は見習うべきかも。
日本でもいつか、こんなプロジェクトが開催されることを期待したくもなるでしょ。