女性70人、結婚相手に選んだのは……？

先月、英ブリストルで合同の結婚式が執り行われた。

それだけだったら、なんのニュースにもならない話。ところがこの合同結婚式、女性たちのお相手が……ちょっと意外過ぎたもんだから、一気に世界に知れ渡ることに。

地元紙「Bristol Live」が伝えたところによると、9月7日、70人の花嫁たちが市内に植わる74本の街路樹との結婚式に望んだというのだ。ブリストル獣医大学で再生医療を教えるJohn Tarlton教授が牧師の代わりに見届け人を務め、樹木と女性の「誓い」を記しそれぞれに手渡したそうだ。

そう、お相手は……木。

これって、アリなんでしょうか？ 花嫁のひとりSuzan HackettがBBCのインタビューに答えたコメントが秀逸。

「人間にとって樹木は無条件のパートナーです。結婚は人生のため。同じように呼吸だって生きるために必要でしょ？」

気になるのは、なぜ彼女たちがパートナーに街路樹を選んだか？という点。じつは背景にあるのは、ブリストル市内に建設が予定されている高級アパートへの抗議の意味だった。

住宅建設、再開発のために長らく土地に育った木々を伐採させるわけにはいかない。そうした想いが「木と結婚」という強行策（？）に彼女たちを向かわせたというわけ。

それにつけても……“木は人生のパートナー”とは、確かに的を得ているなぁ。