観測史上もっとも「暑い12月」
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
12月に「夏日」を記録した日
まもなく新しい年を迎えようというこの時期に「夏日」なんて話を持ち出したら、どうかしちゃったのかと思われるかもしれません。
でも、覚えていますか? 18年前の今日、関東地方一帯はTシャツでも暑さを感じるような天気だったことを。
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2004年12月4日未明から5日にかけて、季節外れの温帯低気圧が関東地方を通過。その影響で早朝から全国的に大荒れの天気に見舞われました。
朝のうちまで太平洋側を中心に短時間強雨が各地を襲い、東海地方でも明け方までに1時間に40ミリ近い激しい雨が降り、低気圧の暖域に入った関東・東海地方では強風の朝を迎えました。
6時20分、東京の最大瞬間風速は40.2m/s(メートル毎秒)、横浜で43.4m/s、千葉では47.8m/sと台風並。そして……南からの強風にともない気温もぐんぐん上昇していきました。
東京の4時時点の気温、8.7度。それが5時にはなんと21.6度に。これ、9月中旬の平均気温ですよ。
午後になると気温はさらに上昇。
東京都:24.8度
水戸市:25度
前橋市:25.2度
熊谷市:26.3度
軒並み12月の平均気温を10〜13度上回り、水戸、前橋、熊谷では気象庁観測史上初となる夏日を記録するなど、各地で記録的な暑さに見舞われる一日となりました。おでんよりかき氷が欲しくなりますね。
ついでに、記録的な暑さは冬だけじゃなかったんです。同年7月、東京で観測史上最高気温となる39.5度をマークしています。
観測史上初、記録的〇〇、毎年のように耳にするこうしたワード。いつか異常気象が“異常”ではなくなってしまう日が来てしまうのか。いつまでも四季を感じることのできる日本でありたいですね。