『Elle』、全紙面からのファー掲載停止を発表
サステナビリティの浸透に伴い、「ラグジュアリー」の在り方にも変化が出始めた昨今。
ハイファッションの中心として業界を牽引する『Elle(エル)』が、その変化に拍車をかけたようだ。
先月イギリスで開かれたカンファレンスでElleが発表したのは、全世界での毛皮掲載の廃止。
22年の1月号をもって、世界60ヶ国以上で出版されている45の版すべてにおいて毛皮製品を「受け入れ難いもの」として排除するという。
同誌インターナショナル・ディレクターのValeria Bessolo Llopizは「過去のページに掲載されたファーでさえ、もはや私たちの価値観に沿うものではない」と語り、毛皮が「過ぎた時代のもの」であることを強調した。
ちなみに、メジャーなファッション誌がこのような措置に踏み切るのは、今回のElle が世界初。
いまElleが求めているのは、動物の虐待を止め、より人道的なファッション業界を促進すること。 それは60以上の国で出版され、「世界最大規模のファッション誌」を自認する同誌が提唱する新たな価値。
これまでも、ファッションを通して時代を切り開いてきたからこそ、今回の宣言の影響にも期待がもてるはず。
ケリングの発表からも読み取れる、ハイファッションの「ファーフリー化」、これからの進展にも注目したい。
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