「エスプレッソ」が無形文化遺産になるかもしれない!

今月1日は、ユネスコへの世界遺産の申請期限で、日本では「佐渡島の金山」を世界文化遺産の候補に推薦することが閣議決定された。

世界中の国々が、自国の誇り高い歴史ある名所・文化を推薦するなか、イタリアでは「エスプレッソ」を候補にするというニュースが報道されている。

日本でも馴染み深い「エスプレッソ」だが、19世紀終わりにトリノで発明されたあと、すぐにイタリア国民の文化となった。

ある統計によると、イタリア人の90%以上が毎日1杯ずつ飲んでいて、市場は年間40億ユーロの規模になっているらしい。

また、完璧なエスプレッソには規定があり、認定されたコーヒーブレンド、認定された機器、さらに認可された担当者が作り、コーヒー上部にできる特有のクレマという泡が攪拌せずとも120秒間均一で持続する必要があるのだとか。

さらに、エスプレッソを飲みながら、周りの居合わせた人とたわいもない会話を繰り広げることは、イタリア国民の日常となっており、無形文化遺産として十分有力な候補となっている。

ちなみに、2017年にイタリアは、「ナポリのピザ作り」をユネスコ無形文化遺産に申請し、認定されている。

どちらも今では世界中で親しまれている食文化。さすがは、美食の国ならではの文化遺産だ。

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