あの日、火災を免れたノートルダム大聖堂「16体の銅像」

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ノートルダム大聖堂で火災が発生

2019年4月15日の夕方(日本時間では16日午前1時すぎ)、パリ・シテ島に建つノートルダム大聖堂で火災が発生しました。

“白い貴婦人”と称されたゴシック造りの歴史的建造物。それを襲う炎は瞬く間に屋根へと燃え広がり、尖塔を焼き崩しました。目の前の衝撃をただ、見つめていることしかできなかったのではないでしょうか。

あれから4年——。

新型コロナウイルスの影響で修復作業が一時ストップしていたものの、ノートルダム大聖堂は現在、パリ五輪が開催される2024年までの再建を目指し、急ピッチで作業が進められているようです。

さて、世界中の人々と同じようにノートルダムの再開を待ちわびる、16体の銅像をご存知でしょうか。

キリストの12人の使徒と4人の福音伝道師とされており、焼け落ちてしまった尖塔を取り囲むようにかつて大聖堂の屋根の上に設置されていたもの。

じつはこれらの銅像、設置から150年以上経ち老朽化してきたため、火災発生の4日前に大聖堂から取り外されていたため、奇跡的に被害に遭わずに済んだ。

設置されたままだったら、熱に耐えきれず像は溶けていたはず。まさしく奇跡の16体は、みずからの修復とともに元の場所へと戻される日を待っているというわけです。

Top image: © iStock.com/no_limit_pictures
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