大火災から5年、「ノートルダム大聖堂」年末に復活
2019年4月15日、激しい炎と黒煙に包まれるセーヌ河岸の「ノートルダム大聖堂」に世界中が戦慄した。あれから5年、夏季オリンピックを間近に控えるパリに明るいニュースが。暮れの12月8日に一般公開を再開することが決定したそうだ。
国内外から寄せられた多くの支援金と、異例のスピードで再建プロジェクトが進んだこともあり、いよいよ修復の終わりが見えた様子。
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もともと、火災発生の19年は建立850年の記念すべき年。盛大なお祝いのはずが……よもやの火災が水をさす格好に。
ノートルダム復活に向け、パリ大司教ローラン・ウルリッヒ氏により発表された祝賀スケジュールは、11月23日、奇跡的に災害から免れた「ピエタ像」を聖堂内陣へと戻す行事から始まる。足掛け5年の復旧作業の集大成でもあり、パリの人々からしても“我らの貴婦人(「ノートルダム」の意)”の帰還をあらわす象徴的なセレモニーとなるようだ。
正式な就任式は、12月7日の特別式典を皮切りに3日間にわたって実施予定。8日には、復元された大聖堂でキリストへの最初の祈りが捧げらる予定。
お祝いはこれだけにあらず。8日からは「オクターブ」が行われる。キリスト教では祭事や記念日において、十字架をかかげた日から8日間を“特別な日”と捉え祝福を継続するようで、パリの象徴エッフェル塔が建立した際もオクターブが行われ、市内各地で芸術展や舞台、演奏会が開催され盛り上がったそう。
きっと年末のオクターブも文化や芸術に触れる機会となることだろう。ノートルダムがふたたび花の都の“顔”として、世界の人々を迎え入れる日を楽しみに待ちたい。
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