露のウクライナ侵攻によって「イエメンの食糧危機」が悪化する理由

ロシアによるウクライナ侵攻が世界各所に非常に大きな影響を与えているのは周知の事実。じつはイエメンの食糧危機を悪化させることにもつながっているのだ。

でも、なぜだろう?

ロシアとウクライナの国境付近にある黒海周辺は、世界でも有数の小麦生産地。その収穫量の高さから「the breadbasket(パンかご)」と呼ばれることもあるほどだ。穀物自給率が低い国々はこの地域からの輸入に頼っており、イエメンもその国のひとつ。

イエメンでは2014年から内戦が続いており、すでに食糧危機に直面しているが、ウクライナ侵攻によって輸入が停滞し、食糧危機がさらに悪化する可能性があるのだ。国際基準でのもっとも深刻な飢餓状態とされる人は、現在の5倍にあたる16万人以上になるという予測もある。

ロシアによるウクライナ侵攻はこのようなことにも影響を与えているのだ。

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