「ダース・ベイダー」は戦国時代に奥州を統べた「独眼竜」がモデルだった......!?

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

アメリカで『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が公開された日

古今東西、さまざま映画の人気シリーズは数あれど、これほどまでに多くの熱狂的なファンをもつ作品はほかにないでしょう。

『STAR WARS(スター・ウォーズ)』。

今から46年前(1977年)の今日5月25日は、そんな大人気シリーズの放映第一作にあたる『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(※1)がアメリカで公開された日です。

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)とともに“オリジナル三部作”と呼ばれる作品の最初の一作であり、壮大なサーガのはじまりとなる記念すべき作品です。

「最初の作品なのに“エピソード4”って......どういうこと?」

新作が公開されるたびに世界中で大ブームを巻き起こすこの人気シリーズに限ってそんな感想を抱く人はいないかもしれませんが、念のため補足説明を。

『スター・ウォーズ』のシリーズは、ストーリー上の時系列と公開のタイミングが一部前後しており、物語のなかの時系列(と公開年)を順に並べると......

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復習』(2005年)

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年)

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年)

※すべてアメリカでの公開年

......となるのです。

そんな『スター・ウォーズ』のストーリーの詳細や公開年はわからなくても、エピソード1から3まで主人公として描かれ、その後の物語では絶対的な恐怖の存在として登場する、あのキャラクターのことを知らない人はいないでしょう。

そう、「ダース・ベイダー」です。

たぎる悪意を象徴するかのような黒尽くめの出立ちに、感情をともなわない呼吸音、そして......象徴的な漆黒の兜。

そんな広い宇宙を悪一色で染め上げようと画策する暗黒卿・ベイダーが被る兜ですが、日本のとある武将が身につけていた武具をモチーフにしていたという説があるのをご存知ですか?

その武将とは、“独眼竜”の異名で恐れられた、仙台の藩主・伊達政宗。政宗公が合戦の際に身に纏っていた「黒漆塗五枚胴具足」が、ダース・ベイダーの兜のモデルのひとつであるといわれているのです(※2)。

シリーズで監督、製作総指揮を務めるジョージ・ルーカスは日本文化に強い興味、関心を抱いていることを折につけて公言しており、作品内に登場するキャラクターが日本の着物を思わせる衣裳を着ているシーンも多数。しかも、作中で最強の武器として描かれるライトセーバーのフォルムとそれを扱う所作は、まさに日本刀と侍の殺陣のよう......。

本編だけでなく、多くのスピンオフ作品や関連グッズなどでファンを楽しませ続ける人気シリーズ『スター・ウォーズ』。

今後の展開と、日本に由縁があるかもしれないキャラクターの登場に期待です。

※1/公開時のタイトルは『スター・ウォーズ』

※2/1997年発行『STAR WARS-THE MAGIC OF MYTH-』に「黒漆塗五枚胴具足」に関する記載あり

Top image: © 20th Century-Fox/Getty Images
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