今日は「ドラクエの日」!プレイヤーが茫然自失のバッドエンディングとは?
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
「ドラクエの日」
37年前の今日、テレビゲームの歴史に新たな1ページが書き加えられました。
家庭用のゲームに“RPG(ロールプレイングゲーム)”というジャンルを築き上げた名作「ドラゴンクエスト」の発売です。
キャラクターデザインに『ドラゴンボール』の鳥山明、シナリオを「ポートピア連続殺人事件」の堀井雄二、音楽担当として数々のアニメ関連楽曲を手がけていたすぎやまこういちなど、当時を代表する敏腕クリエイターたちが集結して完成した通称“ドラクエ”。
練り込まれたストーリーや展開、ユニークなキャラの数々、斬新なゲームシステムなどが話題となる一方で、シリーズのその後の作品では、発売日当日にゲームを購入するために学校を休む児童が続出するなど社会問題に発展するほどの異常事態に......。
そんな良きにつけ悪しきにつけ話題となったドラクエですが、1986年の今日5月27日に発売された第一作のエンディングに驚愕のバッドエンドがあったのをご存知ですか?
主人公がさまざまな謎を解き、モンスターを倒してレベルを上げ、ついにラスボスである竜王のもとに辿りつくと、最大の敵は主人公に向かってこう言います。
よくきた ◯◯よ。
わしが おうのなかの おう りゅうおうだ。
わしは まっておった。
そなたのような わかものが
あらわれることを....
もし わしの みかたになれば
せかいの はんぶんを
◯◯に やろう。
どうじゃ?
わしの みかたに なるか?
※◯◯はプレイヤー名
竜王にさらわれた姫を救うために幾多の困難を乗り越えてきた主人公が、そんな誘いの言葉にやすやすと乗るはずはありません。
......が、ときとして人は、自身でも予測不能な行動に出るものです。
興味本位で「はい」をコマンド選択してしまったが最後、画面はブラックアウト。ゲームオーバーとなってしまうのでした......。
おそらくはゲーム史上でもほかに類をみないほどのTHE BAD ENDについて、「ドラゴンクエスト」でシナリオライティングを担当したゲームデザイナー・堀井雄二氏は、2020年の「ドラクエの日」にこんなツイートをしています。
毎度、ファンの想像をはるかに超え、いい意味で裏切り続けるドラクエシリーズ。
次回作でも、きっと世界中の多くのゲーム好きの期待を見事に裏切り、感涙にむせばせてくれることでしょう。