「ボウリングのピン」が「10本」になった理由、知ってる?

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

ボウリングの日

「蹴球」と書いて「サッカー」、「羽球」は「バドミントン」、「鎧(がい)球」は「アメリカンフットボール」で「撞(どう)球」が「ビリヤード」......では「柱球」は?

答えは、転がしたボールで柱(ピン)を倒し、その本数や難易度で勝敗を競う「ボウリング」です(※)。

6月22日は、162年前(1861年)の今日、長崎の外国人居留地のなかに日本ではじめてのボウリング場がオープンしたのを記念して「公益社団法人 日本ボウリング場協会(BPAJ)」が制定した「ボウリングの日」です。

今となってはややレトロな香り漂うアクティビティ&レクレーションにしてスポーツではありますが、江戸時代の末期にすでに日本に移入されていたことに驚く人も多いのでは?

そんなボーリングですが、発祥は紀元前5000年頃の古代エジプトの時代までさかのぼるのだとか。

そもそもは宗教的な意味をもつ儀式のひとつとしておこなわれ、その後に遊戯として嗜まれるようになったのですが、1800年代の中盤までは、現在の10本ではなく9本のピンを倒すゲームだったといいます。

ピンの数が9から10に変更になった理由、それは──9ピンのボウリングが違法になったから。

西部開拓時代のアメリカでは9本のピンを用いるボウリングが賭けの対象とされていましたが、政府はそれを禁止。「では、ピンの数を変えて、別の競技にしてしまおう」と、まるで落語やとんち話のような発想で誕生したのが10ピンで競うボウリングなのだそうです。

ミレニアルズやZ世代の間で空前の“レトロブーム”が盛り上がりをみせるなか、ボウリングの流行の再来もありえるか?

今後のシーンの動向に注目です。

※「十柱球」と表記する場合もあり

Top image: © iStock.com/Nicholas77
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