あの「ルンバ」がアマゾンの傘下に
ロボット掃除機「ルンバ」が、より一層“スマート”になるかもしれない。
去る8月5日、「アマゾン」がルンバの製造元である「iRobot」の買収を発表した。買収額はおよそ17億ドル(2300億円相当)で、1株61ドルでの全額現金での買収となるそう。
先進的なデジタル技術を取り入れてきたiRobotは、昨年もスマートに“宿敵”に打ち勝って話題になるなど、20年にも及ぶ歴史のなか、ロボット掃除機の先駆者として確固たる地位を築いてきた。
CEO含め、iRobotの体制はそのまま引き継がれるとのことで、買収によってどうのような変化が起こるのかは未知数。
ただ、ルンバは2017年からアマゾンが提供する仮装アシスタント「Alexa」に対応しており、今度の買収はその連携をさらに深めるものになることが予想される。
仮想アシスタントを中心にAI・ロボット技術の発展に邁進中のビッグITは、アマゾンだけではない。
「グーグル」はスマートホーム機器の「Nest」シリーズを展開し、「テスラ」は人型ロボット「Optimus」の実販売を発表するなど、ビッグITによるロボット産業への参入は加速中だ。
また、既にアマゾンはカリフォルニアを拠点とするロボティクスチームを所有しており、Alexaにセキュリティを搭載した車輪付きロボットを公開している。
スマホからAI、そして次はロボットへ──。アメリカの巨大企業たちが、(SFのように)ロボットで戦う日は近いのかもしれない。
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