「Amazon」が低価格の住宅を建設。なぜ?
「Amazon」が20億ドル(約2060億円)の資金を住宅建設計画に投資することを発表した。
不動産事業を始めるため?いや、どうやら理由は別にあるようだ。
ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)によると「手ごろな家賃水準の住宅を維持し、地域に住む人々の安定した暮らしにつなげる」とのこと。
実際、ベゾス氏が指す地域では、高所得のアマゾン社員が増加したことにより家賃が高騰。地元の人たちが手頃な価格で住める場所が、どんどんなくなっていったという。
それがこの投資により、アメリカ国内の本社(ワシントン州、シアトル近郊)や他拠点地域に、少なくとも2万戸の低価格な住宅が5年間で建設される予定だそうだ。
じつはこうした住宅整備への取り組みは、「Alphabet」(「Google」の親会社)、「Facebook」や「Apple」といったほかのハイテク企業も身を乗り出している。たびたびその影響力の大きさに批判が集まる巨大IT企業にとっては、やむを得ない投資なのかもしれない。
今後“巨人たち”が地域住民の日々の暮らしの侵食者ではなく、救世主になることができるかに注目だ。
Reference: Amazon
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