車らしさを追い求めろ！「Dodge」が爆音のEV車を発表

「Stellantis」グループの「Dodge（ダッジ）」が、V8エンジンの排気音を再現する電気自動車のコンセプトモデル「Dodge Charger Daytona SRT Concept」を発表した。

新開発の駆動システム「800V Banshee」を搭載し、EVでありながら「eRupt」という変速機能を備えることでエンジン車に近い運転を実現。また、走行モードを「Auto」「Sport」「Track」「Drag」に切り替えることも可能だ。

排気音を再現した「Fratzonic Chambered Exhaust」（特許出願中らしい）というシステム。その音量は、「Dodge Charger」上位モデルである「Dodge Challenger SRT Hellcat」と同程度の126dBにも及ぶそう。

圧倒的なパワーが魅力のマッスルカーである「Dodge Charger」のEV版として、外見、走りにとどまることなくフィーリングを含めてこだわっていることがうかがえる。

ただ……V8乗りの筆者から言わせてもらうと、動画を観るかぎりドロドロとした振動を伴う雰囲気というよりは、激しいモーターの唸りを感じた。

モーター駆動の自動車の普及が進み、静かすぎて後方から近づいても気づきにくいという危険性が議論されているが、当車に限ってはその心配はご無用。

「車らしい」と思える自動車がなかなか開発されない昨今、ドライバーズフィーリングをくすぐるアイディアであることには違いない。が、これからの自動車が目指すべき姿かと言われたら、はたして……。