私たち人類も地球も、このままではかなり危ないらしい……
3年ぶりに開催された、対面方式での国連総会。
新型コロナウィルスがようやく収束に向かっているように思えるが……総会で述べられたのは「パンデミック終了の朗報」ではなく、「さらなる危機が起こりうる悲報」であった。
国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏は、「世界各地で発生している危機に対処しないと、人類や地球の未来は危うい」と述べた。
まずは、ロシアによるウクライナ侵攻。戦争自体も問題だが、穀物や肥料などの輸出が滞ってしまっていることに注意喚起している。というのも、肥料不足が世界で続くと、一気に食糧不足へと陥ってしまう恐れがあるんだとか。
また、気候変動は優先的に対策を練るべきなのに、各国が後回しにしている現状についても問題視している。
「2050年までに温室効果ガスの排出ゼロ」を達成するには、2030年までに排出量を45%カットする必要があるという。しかし、現状では、この10年間で14%も増加する見込みらしい——。
危機のない明るい未来について語れるのは、ずっと先になりそうだ……。
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