このまま地球が暑くなると「奴ら」がやってくるかも……

最近の暑さは尋常じゃない。

息苦しいほど異常な暑さが人間の体力を奪っていく一方で、ある危険生物たちがその姿を現そうとしているらしい。それが、マラリアやデング熱などの感染症の媒介となる蚊やダニたち……。

世界でもっとも人間を殺している生き物

世界中では毎年、およそ2億4000万件の感染、60万人以上の死亡が報告されるマラリア。デング熱は、約4億件の感染によって3万6000人以上が命を落としていると推定されている。

これらの病原体をもつ蚊が生息するのは、亜熱帯など高温多湿の地域。そのため、気候変動により地球の温度が上昇すれば、彼らが生息する地域もおのずと広がっていく可能性があるわけだ。実際、「米国疾病管理予防センター(CDC)」の報告によれば、テキサス州およびフロリダ州において、地元感染したマラリアが7件発生。医師や講習生性当局のあいだで警戒が高まっているという。

私たちが助かるには?

世界的に異常気象がつづくいま、これらの感染症は決して対岸の火事とも言ってはいられない。では、このような危険から身を守るため、我々はどうすればいいのだろう?

対策として、屋外では虫除けスプレーを使用したり、草薮の中を歩くときは長ズボンを着用するなど自身で身を守る方法がある。さらには、雨水などが溜まりやすい場所は水を取り除くといった対策も。ご存知の通り、溜まった水場は蚊が繁殖するのに好都合なわけだから、まずはその温床となる元を絶つ意味は大きい。

もし、蚊やダニに刺されたあと、痒みや痛みだけでなく高熱や発疹が出て数日経ってもそれが治らないようであれば、すぐに医師の診断を受けることをおすすめする。

……いや。

それよりも先に考えるべくは、この異常気象なのかもしれない。もちろん、太陽の活動変化や海洋の変動、火山の噴火などの自然による気候変動も考えられるが、わたしたちの人間活動による温室効果ガスが原因という可能性も十二分にあるからだ。

人間の利得を優先したばかりに起きるカルマとならぬよう、今からでも自分にできることを真剣に考えなくてはいけない時なのかもしれない──。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。