「南極」の氷がすべて溶け切ったとき、この世界はどうなる......?

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

「南極条約」の発効日

地球上で5番目に大きな大陸であり、その95%以上が氷で覆われた“地球で最後の原生地”──南極。

約5000万年前に現在のオーストラリア大陸と分裂し、長い年月をかけて移動しながら約3000万年前に氷床(ひょうしょう)を形成したといわれる南極には、地球上の氷の90%以上が存在しているそうです。

1961年の今日6月23日は、そんな南極にまつわるグローバルな取り決め「南極条約」が発効された日です。

南極条約で定められている主な内容は以下。

・南極地域の平和的利用(軍事基地の建設、軍事演習の実施等の禁止)

・科学的調査の自由と国際協力の促進

・南極地域における領土権主張の凍結

現在ほど環境汚染や温暖化について議論がなされていなかったであろう半世紀以上前に結ばれた条約とはいえ、そのどれもが“南極大陸が存在している前提”であり“地球上のほかの大陸、国、地域が存在している前提”であることに違和感を覚える人はいないでしょうか?

あくまでも“仮”の話ではありますが、温暖化などの影響によって南極の氷のすべてが溶けた場合、地球上の海水面は40m〜70mも上昇すると考えられています。

さて、そのとき、地球上にいくつの国が存在しているのでしょうか......?

仮定を現実にしないために、今日からできることを──今すぐに。

Top image: © iStock.com/Ray Hems
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。