南極で「氷の衝撃音」に魅了された思い出

南極調査中の生活はどうですか?

と、氷河学者のPeter Neff(以下ピーター)さんに聞いたら、こんな答えが返ってきました。

 

「シンプルですよ。外界とのコミュニケーションは限られているし、周りには6~8人しか人がいません。24時間太陽がサンサンと照っています。娯楽は、散歩したり、映画を見たりすることくらい。7週間くらい調査で行っていたのだけど、インド映画にハマりました。ちなみに、環境負荷を極力与えないようにしているからノーシャワーだったんですよ」

 

ピーターさんのお仕事は、気候変動による環境への影響を調べること。南極の氷のなかには、5万年前のガスが保存されていることもあるそうで、これを分析するために採集をしています。

とくにトップ画像に写っている氷河「テイラー・グレイシャー」では、研究に役立つ氷がたくさん取れるそう。

より古い層の氷が必要なため、ときには2マイル(3.2km)もの深さがある穴を掘るといいます。ガスを分析するためには、40リットルほど量が要るので、集めるのはなかなか大変。

そんな南極での調査生活の話をピーターさんに聞いていると、強く印象に残っている思い出があるとか。あるとき、不思議な現象に偶然出会ったのです。

2015年の調査時に撮影された動画を見てみましょう。深い穴の底から発せられた不思議な衝撃音に驚きます。

Licensed material used with permission by Peter Neff
Research led by University of Rochester
The works was supported by US National Science Foundation

「掘り出した氷のなかにも使わないものが沢山あるんです。とてもきれいな氷なので、それらを穴の中に投げ入れるんですが、ぴゅーん!という銃を撃ったような音が出ました。90mほど掘った穴で、底に氷が落ちて当たったんだと思います。あとに響く心臓の鼓動のような音は、たぶん穴の中を反響して聞こえてきたんじゃないかな」

 

穴の上で直接聞いたら耳を怪我をしてしまうほどの大きな音だったそう。キャンプにいたメンバーはこの話題で持ちきりになり、みんな夢中になって氷を投げ入れていたみたい。

調査中の環境は厳しく、風も強くて凄く寒いのだそうですが、特別記憶に残っている思い出なんですって。不思議です。

気候変動の調査を行う、氷河学者のピーターさんにお話を聞きました。ドリルで氷を掘っている様子はこちらから。

Licensed material used with permission by Peter Neff
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