地球46億年の歴史を、たった6分で説明したアニメーションがわかりやすい
僕たちが今、当たり前のように生きていられるのには、様々な要因が関わっている。地球、水、オゾン層の誕生、さらには人間そのものの肺、脳機能の進化など。
でも、その生命の歴史を知らない人は、意外に多いのではないだろうか?というのも、いわゆる”サイエンス”というテーマは、かたそうな内容のために敬遠しがちだから。
「AsapSCIENCE」の動画は、46億年の地球の歴史をたった6分にギュッと凝縮。アニメになっているので、これなら理解しやすいかもしれない。
どうやって、僕たちがここに存在するようになったのか。この経過を理解するには「生命体の特徴」をまず理解することが大切になる。
生命体は代謝機能・生殖活動・進化の3つが可能である。
エネルギーを生み出す
光合成
天文学者は、ある星が爆発して太陽を作り、500くらいの惑星がぶつかりあって、46億年前に今の太陽系が誕生したと考えている。
地球ができてから約6億年は、水のほとんどが蒸発するような気温で生命体が生き続けるのは不可能だった。また、隕石の衝突によって地球が熱されるという理由もあった。
37億年前には、次第に隕石の衝突が少なくなり、地球の温度が冷え始めることになる。ここから水が安定的に存在し、生命体が誕生することになった。
誕生した経緯は、隕石に乗ってやってきた、化学反応で発生、雷が落ちた時に生命体がやってきたという様々な仮説がある。
この時代から、エネルギーを蓄え、分裂できるようになった単細胞生物が生まれ始め、約2億年は水の中で生存するようになる。
そして大きな変化が起きる。それは光合成。
25億年前、ある生物が太陽からのエネルギーを利用して生きていき、代謝機能を得るようになる。
より良いDNAを残す
生殖活動
結果、大気中には酸素が多くなり、太陽の強い光を防ぐオゾン層が発生することに。
この時期には酸素は毒みたいなもので、ほとんどの生命体には耐性がなかった。細胞を大きくするのに酸素が便利と発見した生命体は、これを取り込むようになる。
この1億年後には、さらに大きくなるために単細胞生物が集合した多細胞生物が誕生して、交配を始めるようになる。これは「性」の誕生とも言え、生殖活動を始める時期でもあった。ここから、進化のスピードは早まることになる。
藻類、菌類、サンゴなどの刺胞動物、カニなどの前口動物、ウニなどの棘皮動物、魚類、両生類へと進化を遂げる。海から出た時点で「肺」の進化も遂げた。
やがて足が生えてきて、爬虫類から恐竜へと進化していき、哺乳類が登場する。恐竜が絶滅してから、何億年と進化を続けた哺乳類。
そして、Protungulatum donnae(プロトゥンギュレイタム・ダネー)という祖先から人類が生まれることになる。
厳しい環境に適応できた
ホモ・サピエンス
400万年前に、人間に近い種類「アウストラロピテクス・アファレンシス」が誕生。その200~300万年後に、大きな脳を持ったヒト属である「ホモ」が誕生する。彼らは道具を使い、肉食を効率的に始めるようになる。
180万年前に、私たちの直系の祖先とも言える「ホモ・エレクトス」、その後には「ホモ・サピエンス」が登場し始め、脳を使うようになる。しかし、この時期は氷河期でもあり、絶滅寸前であったという。
6万年前、なんとか絶滅の危機を乗り越えた「ホモ・サピエンス」は、「ホモ・ネアンデルターレンシス」と「ホモ・デニソワ」と共存していた。
3万年前には、ネアンデルタール人が絶滅し、「ホモ・サピエンス」がヨーロッパに進出した。他の種のように身体的に強くなるのではなく、脳を進化させることで環境に適応する術を学び始めた。
最初は、100くらいのグループしか移動をしていなかったが、定住をし始め、人口が増えることになった。その結果として、現在の70億という数字に至ったのだ。