ホテル業界に激震！LAの新法案で、ホームレスが空室に住み始める？

いま、ロサンゼルスのとある法案が市内で大きな物議を醸している。

その内容は……路上に溢れかえるホームレスを、ホテルの空室に住まわせてしまおう、というもの。

平均して1晩に6万人以上が路上生活を送るロサンゼルス。ただ、多いのはホームレスの数だけではない。市内のホテルの空き部屋もまた、じつに2万を超えている。

そこで今回、こうした空きホテルとホームレスをマッチさせようと「ロサンゼルスの責任あるホテル運営に関する条例」が提出された（提案は、市内の労働組合「Unite Here Local 11」 によるもの。すでに十分な数の署名も集まっている）。

可決されれば、郊外のモーテルから豪華な5つ星ホステルまで、すべてのホテルが市へ毎日空室を報告し、その都度ホームレスを迎え入れる必要がある。

毎晩の滞在費は市政府が市場価格で全額負担するとのことだが、ホテル側の態度はやはり厳しいようだ。

ホテルのスタッフは、ホームレスを支援する訓練も受けていなければ、社会復帰やメンタルヘルスの専門家でもない。また、ホテル内のセキュリティ管理についても、より厳重な体制が必要になるなど、負担の大幅な増加が予想される。

今回の法案によって、ホテルの運営方法が根本的に変わり、ビジネスや観光にも影響がおよぶことは間違いないだろう。

実際に施行されるかどうかが投票で決まるのは、2024年の3月になる予定。ロサンゼルス市民は、この法案にどのような決断を下すのだろうか？