業界激震「ポップコーン」に革命が起こった日

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

Business of Popping Corn Day
(ポップコーンメーカーを祝う日)

今日はみんな大好き「ポップコーン」をお祝いする日。

日本では9月9日が「ポップコーンの日」だそうで、POPCORNの「POP」を反転させた鏡文字にすると「909」に見えることから。スナック菓子ブランドのジャパンフリトレー株式会社が制定したそうです。

じゃあ12月2日はというと、これはポップコーンの起源アメリカに由来するもの。正式には「Business of Popping Corn Day」でして、この「Business」ってところがミソ。

1885年、機械工のCharles Cretorsによって世界で初めて移動式ポップコーンメーカーが発明されました。

これって、どのくらいスゴいことなの……?

はい、ご説明しましょう。ネイティブアメリカンやメキシコの先住民が栽培していたブタモロコシという名の雑草を起源とするポップコーン。北米へと渡ると19世紀初頭にはポップコーンを弾くという方法を身につけていたアメリカ人。それでも、焼けた炭に投入してかき混ぜたり、バターやラード詰めたやかんを火にかけたりと、その調理法はさまざま。やがて、現代に近い網ザルに入れて火にかける調理法が普及します。

さて、ポップコーン史に革命を起こした(ちょいと盛ってます)Charlesのポップコーンメーカーは1893年のシカゴ万国博覧会で日の目を見ることに。

彼は従来の固定式のマシンではなく、ここで初めてピーナッツロースターを改良し蒸気エンジンを取り付けた、移動式のモデルを出品。

蒸気の力で稼働するマシンはギア、シャフトを動かしコーンをかき混ぜ、ポンポンと弾けた熱々のポップコーンがガラスのボックスにどんどんとたまっていく。蒸気はホイッスルとなって、人々を呼びつけました。

できたてのポップコーンを試食してもらい、品質の高さを証明したCharlesの移動式ポップコーンメーカー。ほどなく、アメリカの各都市に広まっていったそうな。

というわけで、本日12月2日は、ポップコーンとともにそれを作る機器に注目してみました。

Top image: © iStock.com/PeopleImages
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。