カナダのママから学んだ、豊かに生きるためのルーティン

カナダでホームステイをしていたのは、もう8年ほど前のこと。

以来、新型コロナウイルスの蔓延により海外への渡航が制限されるまで、ほぼ毎年、カナダに“帰省”している。

当時の私のワーキング・ホリデー・ライフは、ステイ先のホストファミリーのおかげでとてもスペシャルなものになったし、今では彼らはただのホストファミリーではなく、カナダに住んでいる、もうひとつの家族という感じ。

なので、海外留学を検討しているならば、最初はホームステイが絶対オススメ!なんて話を書こうとしていたけれど、先月約4年振りにカナダに帰省し、彼らと時間を過ごすなかで「ルーティン」を持つことの大切さを改めて感じたので、記事にしたためてみた。

©2022 NEW STANDARD


私のホストマザー(以下:ママ)には、たくさんのルーティンがある。

水曜日は親友のお家で仕事おわりにサクッとワイン片手に女子会。木曜日はお掃除の日。金曜日はパートナーのお友だちとハッピーアワー。週末は週末で、土曜日は朝からグループでランニングしてそのままブランチ、日曜日は朝食にパートナーの作るワッフルを食べる。


お掃除とランニングは、私が留学していた8年前から変わっていない。さらに追加されたものもある。

当時はほぼ毎晩のようにワイングラスを片手に徒歩10秒の親友の家で繰り広げられていた女子会は、ママの引っ越しによって水曜日限定になったし、平日は基本ママが料理の担当だけど、日曜日の朝はパートナーが作る絶品ワッフルを食べる。このワッフルが本当においしい!

ちなみにママはとっても忙しい。

朝6時に仕事に向かい、帰宅時間はいつも17時を過ぎている。それでいて、上記に書いたルーティンをこなしながら孫のスポーツ観戦には行くし、週に数回キックボクシングを習い、家族と生徒のご飯作りなど、とにかく多忙な人だ。

そんなママを観察するうちに気付いた、忙しい中でもルーティンを続けるポイント3つをご紹介したい。

1. サクッと済ませる
ママたちはハッピーアワーも女子会もちょうどいい時間に切り上げる。1杯飲んで1〜2時間程おしゃべりを楽しんだら、あとはお家に帰って家族と晩ごはんを食べる。楽しみは足りないくらいがちょうどいい!

2. できる限り「楽しむ工夫」をする
ランニンググループは毎週走るコースとその後のブランチのアイデアを当番制で考えている。スタバでコーヒーを飲むだけの日もあれば、誰かのお家でガッツリブランチをする日もあったり、変化が楽しめるようになっている。

3. 無理しない
出来ないときはできなくてもいい。とにかく、無理しない。ランニングだって5人しかいない日もあれば、10人いる日だってある。

毎週日曜日恒例のワッフル朝食はビュッフェ形式で ©2022 NEW STANDARD


私が帰省するとママはいつも私の大好物を作ってくれる。かつて毎晩パパ(ホストファザー)と一緒に観ていたNBAの試合は、今ではママのパートナーと観戦するという新しいルーティンが出来た(日曜日のワッフルも!)。

変わったこと、変わらないこと、アップデートされたことがあるけど、いつでも彼らの元に帰ると「豊かさ」を感じることができるのは、この「ルーティン」がポイントではないかと勝手に思っている。

「豊か」だからルーティンを継続できるのか、「ルーティン」があることで豊かなのかはわからないけど……。

 

パパからのNBAの試合についての置き手紙 ©2022 NEW STANDARD


先月、帰国してからずっとやりたかったテニスを習い始めた。

これが私のルーティンになるかはまだわからないけど、今のところとても楽しい。ちなみにママの真似をして始めた木曜日のお掃除は、1回しか続かなかったです……(笑)。

 

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Z世代のインターンから、この道うん十年のベテラン編集者まで、TABI LABO“ナカの人”がリレー形式で担当するコラムです。

Top image: © SHUHEI KOBAYASHI, 2022 NEW STANDARD
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