23万年前、人類は火を使って「調理」を楽しんでいた!?
調理に火を使うのは、今では当たり前。では、人類はいつ頃から火を使って料理を作っていたのだろう?
南アフリカのウィットウォーターズランド大学(University of the Witwatersrand)が、その手がかりを発見。なんと、それは23万年も前に遡るらしい——。
同大学は、ホモ・ナレディが火を使っていた証拠を発見したとのこと。生活拠点と見られる洞窟から、巨大な「木炭」や「囲炉裏」などが見つかったんだとか。また、囲炉裏から食堂と思われる場所まで食事を運んだ形跡もあったんだそう。
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なお、ホモ・ナレディとは、2015年に人類進化の系統樹に加えられた初期人類。脳が小さく、体型は猿に近いという。
同大学の研究者Lee Berger氏によると、「脳が小さいにもかかわらず火を使いこなせていたのは驚くべきこと」なんだとか。
ホモ・ナレディに関する謎は多く、解明にはさらなる研究が必要だ。しかし、今回の発見は、人類の食の歴史を辿るにあたって貴重な灯火となったのではないだろうか——。
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