54年前の今日、月面に人類が到達。そのとき、世界は......

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

「アポロ11号」が月面に着陸した日

54年前の1969年の今日、人類の歴史に新たなページが加わりました。

地球以外の天体と人類による、史上初の物理的な接触──そう、米国の有人宇宙飛行船「アポロ11号」が月面に着陸した日です。

7月16日、米・フロリダ州の「ケネディ宇宙センター」から打ち上げられたアポロ11号は、約3日間かけて月の軌道に進入。人類ではじめて月の大地を踏むことになる船長のニール・アームストロングと宇宙飛行士であるバズ・オルドリンのふたりを積んだ着陸用の機体「イーグル」が月面に到着する様子は、世界中でテレビ中継され、何億人もが固唾を飲んで見守りました。

そして7月21日、2:56。イーグルから月に降り立つ瞬間、アームストロング船長は事前に準備していたとされるコメントを全世界に向けて発信します。

That's one small step for man, one giant leap for mankind.

(これは人類にとっての小さな一歩であり、大きな飛躍です)

じつはこのコメントには、準備段階では「for」と「man」の間に「a」があったそうなのですが、あまりの興奮から発語するのを忘れてしまったのだとか。

もちろん、そんな小さなミスのひとつなど、それまでの人類の苦難とついに訪れた感動の瞬間のまえでは誰も気に留めることなどなく、世界は歓喜の渦に包まれたのでした。

人類が夢にまでみたその瞬間から約半世紀がたち、宇宙旅行がいよいよ現実のものとなった今、1961年に人類史上はじめて宇宙へと飛び立った旧・ソ連の宇宙飛行士 ユーリイ・ガガーリンが放った「地球は、青かった」を超える名言は誕生するのでしょうか。

期待しましょう。

Top image: © iStock.com/fergregory
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