『モナ・リザ』が盗まれた!【注:110年前の今日のハナシ】

何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。

それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。

アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?

「ルーブル美術館」から『モナ・リザ』が盗まれた日

15世紀、古典の復興を目指す“ルネサンス期”に活躍したイタリアの芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチの言わずと知れた名作『モナ・リザ』。

柔らかな微笑をたたえた女性の肖像画が所蔵されているのは、これまたご存知、フランスはパリにある「ルーブル美術館」。

そんな誰もが知る人気のミュージアムから、あの超有名なアートピースが、110年前(1911年)の今日、盗まれました。

ビンセンツォ・ペルージャ。

恐れ多くも、稀代の名作をルーブルから盗み出したのは、美術館の元・職員のイタリア人の男。当然ながら、窃盗そのものは罪に問われる行為なのですが、じつはこの男、故郷・イタリアではヒーロー扱いされている節もあるようで──。

ペルージャが『モナ・リザ』を盗んだ理由、それは、祖国の芸術の“奪還”。

ペルージャはかねてより、こう考えていたそうです。「イタリアの芸術家の作品が、フランス・パリにあるのはナゼだ?きっとこれは、力ずくで奪い取られたに違いない......」と。

そんな想いから母国に錦を飾ろうと(見事に?)盗み出したはいいものの、じつはこれ、とんだ勘違い。『モナ・リザ』は、作者であるダ・ヴィンチと、ときのフランスの王・フランソワ1世の間で“正式”に授受されたものだったそうです。

窃盗犯・ペルージャがその事実を知ったのは、逮捕され、作品が美術館のもとに届けられてからですが、そんな彼の“愛国心”に対して、イタリアのなかには英雄として賛辞を送る人たちもいるのだとか。

約2年半にわたって警察、自治体、美術館、そして市民が総出で『モナ・リザ』の行方を追っているなかで、かのパブロ・ピカソが窃盗犯として誤認逮捕されたというアナザーストーリーは、また、別の機会に......。

 

Top image: © Raphael GAILLARDE/Gamma-Rapho via Getty Images
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