2022年はシンギュラリティ元年!「進化するジェネレーティブAI」と「変化する暮らし」とは?
「ジェネレーティブAI」は、日本語にすると「生成AI」。
0から1を生み出すAIで、近年話題の画像生成はもちろん、文章や音楽なども作り出します。
今回は、そんな「ジェネレーティブAI」の解説に加えて、話題のAIサービスも紹介。また、併せて押さえておきたいキーワード「シンギュラリティ」についても説明します。
そもそも「シンギュラリティ」って何?
「シンギュラリティ(singularity)」とは、新技術の発展により人間の生活も変化する未来を意味する言葉です。「技術的特異点」とも呼ばれ、人工知能が人間の知能を超えて、AIと人類の境界線がなくなる時点を指します。
いつ「シンギュラリティ」が起こるかについてはさまざまな意見があり、たとえばアメリカの発明家レイ・カーツワイル氏は「シンギュラリティは2045年に訪れる」と述べています。
AIが人間の知能を超える日は、そう遠くないのかもしれません。
急速に進化する
「ジェネレーティブAI」とは?
「ジェネレーティブAI」は、データをもとにコンテンツやモノについて学習し、まったく新しいアウトプットを生み出す機械学習の手法です。「生成AI」とも呼ばれ、たとえば画像生成や文章生成、音楽生成などがあります。
具体例として、画像生成AIの「DALL・E 2」をみてみましょう。このツールは、人間が入力したテキストをもとに、その内容に沿った画像の作成が可能です。
ちなみに、「DALL・E 2」はストックフォト企業「Shutterstock」と提携し、画像生成サービスを展開する予定。「ジェネレーティブAI」は、じつは徐々に身近な存在へとなりつつあります。
将来的には、私たちが目にする画像や文章などの多くは、「ジェネレーティブAI」が生成したものになるかもしれません。
話題のAIサービス
【テキスト編】
「ジェネレーティブAI」について分かったところで、実際にどのようなAIサービスがあるかみてみましょう。まずは、今注目されているテキスト生成AIを3つ紹介します。
もはや、一番の相談相手!?
「ChatGPT」
「ChatGPT」は、「OpenAI」というサンフランシスコの企業が作成したチャットボットです。
ユーザーが入力した内容に対して、まるで会話をするように返答します。また、質問の回答以外に、コードの生成やコードのバグ修正(デバッグ)なども可能。
2022年12月現在、アカウントを作成すれば無料で利用できます。
「ChatGPT」の詳細はこちら。
優秀なライティングアシスタント
「Notion AI」
「Notion AI」は、文章の生成ができるサービスです。
記事の執筆や文章の要約、PR資料の作成、プロコン表によるメリット/デメリットの比較などができます。
編集機能も搭載していて、スペリングや文法のチェック、翻訳などにも対応可能です。
「Notion AI」の詳細はこちら。
日本発のテキスト生成AIサービス
「Catchy」
「Catchy」は、国内の企業「株式会社デジタルレシピ」が展開しているAIライティングアシスタントツールです。
記事や広告のキャッチコピーの作成はもちろん、YouTubeの企画の提案や仕事の相談などもできます。料金プランは無料版を含め複数あるので、ニーズに合わせて利用が可能です。
「Catchy」の詳細はこちら。
話題のAIサービス
【ビジュアル編】
続いて、ビジュアルを生成するAIサービスを6つ紹介します。基本的には入力されたデータをベースにビジュアルを生成する仕組みですが、各サービスごとに特徴が異なるので、それぞれチェックしてみましょう。
スピーチをするアバターが秀逸!
「D-ID」
「D-ID」は、顔写真から高画質の動画を生成するサービスです。
顔写真をもとにポートレートやアバターを作成して、スピーチやプレゼンをおこなえます。なお、自身の写真のほかに、イラストを使ってもアバターの作成は可能。
また、アバターにスピーチをさせる際は、言語や声質、話し方を調整できます。
「D-ID」の詳細はこちら。
これであなたもカリスマ・プレゼンテーターに?
「tome」
「tome」は、プレゼンテーションのスライドを生成するサービスです。
ユーザーが指示を入力すると、魅力的なストーリーテリングとともにスライドが作成されます。後ほど紹介する画像生成サービスの「DALL・E 2」を採用していて、プレゼンの内容にふさわしい画像を手軽に挿入できるのも特徴です。
「tome」の詳細はこちら。
ハイテクなのにオープンソース
「Stable Diffusion」
「Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)」は、入力されたテキストをもとに画像を生成するAIサービスです。リアルな写真風やアーティスティックな画風など、さまざまなビジュアルに対応しています。
また、オープンソース化しているのも同サービスの特徴のひとつです。コードやドキュメントなどが無償で公開されているため、モデルのカスタマイズや新たなサービスの作成などができます。
「Stable Diffusion」の詳細はこちら。
アーティスティックな画像を生み出す
「Midjourney」
「Midjourney」は、キーワードや文章で指示した内容をもとに画像を生成するサービスです。とくに、アーティスティックな作風のビジュアル生成を得意としています。
25回までは無料で利用でき、その後は有料プランに加入すればより多くの画像生成が可能です。
「Midjourney」の詳細はこちら。
アバター作成機能が話題沸騰!
「Lensa」
「Lensa」は、写真や画像の編集ができるアプリです。
自撮り写真を美しく加工することを得意としていて、プロのカメラマンが撮ったようなポートレートの作成や背景の変更などができます。また、「Magic Avatars」という機能を使えば、ハイクオリティなアバターの作成が可能。
バリエーション豊富なアバターが生成されるので、きっとお気に入りの1枚が見つかるでしょう。
「Lensa」の詳細はこちら。
テキストのビジュアル化が天才的!
「DALL・E 2」
「DALL・E 2」は、入力されたテキストをもとに画像を生成するサービスです。
生成された画像の一部をさらに編集したり、画像を拡張して新たなイメージを作り出したりもできます。加えて、生成された画像をベースにした別バージョンのイメージを作ることも可能です。
「DALL・E 2」の詳細はこちら。
AIと人間が
共存&共生する未来とは?
「ジェネレーティブAI」の誕生により、AIが人間をサポートする未来がくると考えられます。AIの“知恵”を人間の思考や活動に活かしたり、AIにタスクを任せることで仕事を効率化したり……などが期待できるでしょう。
ただ、「ジェネレーティブAI」にはデメリットも。類似した作品やフェイクコンテンツが誕生したり、クリエイターの収入減や雇用減につながったりなども起こり得るといえます。
AIと人間が共存かつ共生する未来を実現するには、AI技術の発展だけではなく、AIとの付き合い方にも注視していく必要があるのかもしれません。
最後に、記事内でも紹介している話題のジェネレーティブAI「ChatGPT」に「ジェネレーティブAIが人間の生活をどう変えるか、100文字で答えてください」と質問したところ、以下の回答が。
ずっと遠い未来だと思っていたSF映画のような世界は、もう近いのかもしれません。
ジェネレーティブAIは、人間が作成したデータや情報をもとに、新しいデータや情報を生成することができるようになっています。そのため、文章を書く際や、デザインやクリエイティブな分野で、より多くの作品を生み出すことができるようになります。また、ジェネレーティブAIを使用することで、様々なタスクを自動化することができるようになり、人間の生活をよりスムーズにすることができるようになります。
※上記の文章は「ChatGPT」が作成したものです。