ゲーマーの差別行為は、「フュージョン」が原因らしい。

誰もが楽しめるゲームの世界。その一方で、ゲームコミュニティ内で人種差別性差別などが問題視されているのも事実。

なぜそういった傾向があるのか?

新たな研究によれば、「ゲームをしているときの自分」を生活全般の中心に持っている人(いわゆるゲーマー)ほど、過激な行動に出やすいことが明らかになった。

学術誌『Frontiers in Communication』にて発表された論文によると、自身の所属するコミュニティを守る意識が非常に強かったり、一部の過激な行動へと走るゲーマーは、社会的アイデンティティ個人としてのアイデンティティ融合してしまい、「アイデンティティ・フュージョン」が起きてしまうことに原因があるとみているようだ。

しかし、このような結果は必ずしもゲームのジャンルに依存するとは限らず、「どういった人たちと時間を共有するかによって、コミュニティごとに差が出る可能性がある」と研究チームを率いるコワート博士は述べている。

また、ゲームは本来素晴らしい場であり、「大切なのはゲームがこのようなネガティブな形で利用されていることについて議論すること」と強調。

今回の研究結果をもとに、平和なゲームコミュニティが形成されていくことを願うファンは、決して少なくないはずだ。

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