2023年、日本人へ「ド派手」のススメ

みなさま、“明けましておめでとうございます”。

既に2月に入っていますが、私としては新年1本目の「おやつなトピック」になります。いつまで続くか分かりません(笑)が、ひとまず今年もよろしくお願いします。

さて、今回ご紹介したいのは、昨今の世界的な「華やかムード」について。ではありません。

簡潔に言うと、今年は「ド派手」がトレンドになるかも、という話。

先日、遅れながら弊メディアでも「Pantone」社が毎年発表している「Color of the Year」の記事を公開しました。

2023年の色に選ばれたのは、「Viva Magenta」という色。非常に発色が強く派手だけど深みもあるという、とても個性的なものです。

© pantone/Instagram

Viva Magentaが「今年の色」に選ばれた理由は、(上記事で紹介しているように)新たな時代に向けた強さとバイタリティを表す色だから。

新型コロナの影響で鬱屈した日々が続いたここ数年でしたが、ようやく収束へと向かい始め、人々はリバウンドのように「明るさ」を表現するようになってきたのです。

私が知るところだと、これはファッション業界でも顕著のようです。

年末に『Vogue』が公開した22年のヒット商品特集によると、昨年よく売れたのは、明るく華やかなムードを持ったアイテム。

ランウェイもルックもピンク一色、という衝撃のコレクションを発表した「ヴァレンティノ」をはじめ、「ディオール」や「ヴィヴィアン・ウエストウッド」など、ヘリテージブランドのなかでも豪奢で華やかなデザインが注目を集めたそうです(特にウィメンズ)。

© maisonvalentino/Instagram

また、「ジマーマン」や「アレメ」といった豪州ブランドが人気を博したのも注目ポイント。オーストラリアのハイブランドは華やかなものが多く、それが時代のニーズとマッチした結果と言えます。

© zimmermann/Instagram

一方のランウェイでは、「ドルチェ&ガッバーナ」や「ヴェルサーチ」といったイタリアのド派手代表を筆頭に、「トム・ブラウン」や「ロエベ」なども、一段と華やかなコレクションを発表しています。

この路線となると、エレガンス・ラグジュアリーの王者として、原点回帰した「トム・フォード」の鮮烈なカムバックも印象的でした。

© thombrowne/Instagram

このように、世界中の表現者たちが、制限された生活から解き放たれた喜びを表現し、明るく豪奢な、少し派手すぎるくらいのムードを提案しているのです。

海外では規制が緩まったことで催しが増え、パーティの衣装(イブニングドレスやパンプス等)の需要が高まっているとのことで、消費者たちもこういったムードに包まれたい傾向があるのは間違いないでしょう。

(ややお堅い)日本でこれほどの影響が出るかは分かりませんが、いくら質素堅実といえども、コロナ明けの一年くらい、はっちゃけたい気持ちが芽生えるのでは?(笑)

明るく豊かな未来に向け、Viva Magentaやビビッドカラーなどの世界の流行になぞらい、身の回りを少し“派手めに”アップデートしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、サムネイルの写真は現在開催中の展覧会「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」の1コーナー。色々と参考になると思いますが、長くなるのでこれについてはまた今度!笑

© TOM FORD/YouTube

「おやつなトピック」って?

Z世代のインターンから、この道うん十年のベテラン編集者まで、TABI LABO“ナカの人”がリレー形式で担当するコラムです。

:dango::dove_of_peace::lollipop::dove_of_peace::doughnut::dango::dove_of_peace::lollipop::dove_of_peace::doughnut::dango::dove_of_peace::lollipop::dove_of_peace::doughnut:

おやつなトピック
甘いものに手を伸ばす代わりに
小腹を満たすコラムはいかが?

:dango::dove_of_peace::lollipop::dove_of_peace::doughnut::dango::dove_of_peace::lollipop::dove_of_peace::doughnut::dango::dove_of_peace::lollipop::dove_of_peace::doughnut:

 

Top image: © SHUHEI KOBAYASHI, 2023 NEW STANDARD
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。