「なっとう」ってなに?ジョージの朝食トラウマ
時は2015年、埼玉の浦和。童顔の僕が、ここに引っ越ししてきた!交換留学でね、1年間。はじめての日本だから、言葉も生き方もちんぷんかんぷんで、とりあえずホームステイに住んでみようと!
日本の家は、小さくてびっくりした!188センチの僕がギリギリベッドにフィットして、家に頭をぶつけちゃうところがめっちゃ多かった。日本にいるとき、一日1回だけ頭ぶつかると、縁起がいい日だと思っているんだ(笑)。と言っても、その割に背が高くて、ここでモデル仕事も来るけん、頭の痛みは許してあげるね。
家具のサイズを置いておけば、本当に心地いいホームステイ。家族のお兄さんからおばあちゃんまで全員優しくて、暖かい家だった。ふわふわの犬のイブちゃんもいた。そして、シェフのようなお母さんの味にすぐにハマって、新しい単語「いただきます」が大好きな言葉になった。ただ、そのときにショックだったのが、日本人が食べる朝ご飯だ。
1日目
「おはようございます!」
新しいところのベッドにいるとき、目覚める瞬間に「あれ、ここどこだ?」となるよね。「そうだそうだ、日本に引っ越ししたんだ」。台所へ行くと、優しいお母さんが朝ご飯を準備してくれました。:‘)
だけどね、何これ?
謎にネバネバで、変な匂いがするものが僕のお皿にある。なんか宇宙人っぽい!(笑)さすがにスリーピー外国人のジョージには、ちょっと……。優しいお母さんは、その空気を読んでくれて、「好みじゃなかったら明日違うもの出すね〜!」
2日目
「おはようございます!」
マイ・ニュールームに少しだけ慣れてきた僕が、服を探す。大学が始まったから、かっこいい自分でいたいよね。台所に行くと、優しいお母さんが朝ご飯を準備してくれました。
「昨日の残りのカレーライスだよ!」
ふーん!昨晩美味かったんだけどさ、カレーライスを朝に食べるのはさすがに少しヘビーすぎない?と思ってしまった。ちょっと、しょっぱい……。すごいわ、日本!
3日目
「おはようございます!」
今日もゴーゴーゴー!と、頑張って起きる。台所へ行くと、優しいお母さんが朝ご飯を準備してくれました。
朝の6時半なのに、私の目が魚の目と合う。
「ジョージ、おはようございます!」と秋刀魚さんに言われた。箸で頑張って骨を抜きながら、バナナのシンプルな美味しさを考える。魚嫌いなわけないんだけど、この時間って、お腹はこういうもの食べるのを準備していないんだよー。
4日目
「おはようございます!」
勇気を持ち僕は、少し早めに台所へ行く……
※8年後の自分は、納豆を週3回食べている。慣れてきたら、意外とありだった。
ニュージーランド人の俳句ジョージによるイラストと俳句を基にした、「TABI LABO」コラムシリーズ。
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