巨大「モノリス」が映し出すのは、ネット社会と人間の関係性。

スペイン・マドリードを拠点に活動するアーティスト「SpY」は、欧州において都市におけるパブリックアートの可能性を追求している存在。

これまで数多くの壮大な作品を手がけてきた同氏が、先日バルセロナにて開催された「lum BCN Festival 2023」にて、多くの来場者を驚かせた新作を発表した。

本作は、スタンリー・キューブリックによる名作『2001年宇宙の旅』に登場する巨大な1枚板「モノリス」にインスパイアされており、タイトルも『Monolith』と名付けられている。

この巨大なデジタルスクリーンに投影されているのは、コンピュータを想起させるデジタル・ヒューマン。

『2001年宇宙の旅』にて、モノリスは“人間と新技術の遭遇”のメタファーとして登場するが、本作では、より現代的な、つまりインターネット社会と人間の関係性の現在と未来に疑問を投げかける内容となっている。

人間が細かな電子の粒に分解されていく様子は、まるで私たちの生活や個人情報がデータ化されて、現実から離れていくことをを想起させる。

本作は、音も融合したインスタレーション作品になっている。音も収録された動画での様子は以下からチェックしてみて欲しい。

© SpY - Urban Art/vimeo
Top image: © SpY Studio
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。