日本産と思われていた台湾の「ハマグリ」じつは新種だった。

「日本から持ち込まれ、台湾で養殖された」と長らく認識されていた台湾の「ハマグリ」が、じつは新種だったことが判明した。

台湾の行政院農業委員会水産試験所によると、台湾でハマグリの養殖が始まったのは、日本統治時代のこと。日本人がかつて台湾北部の淡水河にハマグリを放流し、成長を待ってから採取していたのが養殖業の始まりとされていた。

しかし今回の研究で、淡水河で採取したサンプルを調べた結果、日本のハマグリとはDNA配列が大きく違うことが判明

仮説では、日本統治時代に放流されたハマグリたちは環境に適応できず、生き残れなかったとしている。

また論文では、このハマグリを「メレトリクス・タイワニカ」(台湾文蛤)と名付けて、新種に加えられたことが記載されている。

台湾においても、ハマグリは多くの国民にとって身近な食べ物。温暖な気候が養殖を促進させ、昨年の年間生産量は約5万3000トンだったとのこと。

そんな身近な食べ物にも新発見があるなんて。世界はまだまだ知らないことに溢れている。

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