台湾コンビニのB級グルメ「茶葉蛋」

九州と同じくらいの面積しかない台湾ですが、100メートル歩けばコンビニがあるなんて言われるくらいのコンビニ大国。食品から生活雑貨まで、品揃えも一緒ならば、店構えも日本とほぼ一緒。
けれど、台湾のコンビニにはどこも独特の匂いがある。

台湾まで行ってコンビニ?と思うなかれ、この「匂い」を細胞が受け入れられるかどうかで、台湾旅は決まる!

ニオイのもとは
黒い液体に浸かったタマゴ

©PolyPloiid/Shutterstock.com

台湾で「匂い」と言って思い当たるのは、道路を埋め尽くすスクーターの排気ガスか、あるいは大陸から伝わった臭豆腐くらいなものでしょう。でも、このコンビニの匂いもまた、台湾の食を語るうえで外せないカルチャーなのです。

匂いの正体(発生源)をたどって行き着く先は、ホットスナックのコーナー。一目見ただけでソレが何だかは、日本人でもわかる。そうです、煮卵。ただし、墨汁のような真っ黒い液体に浸かったやつです。

先に断っておきますが、決して「臭い」わけじゃない。好みにもよるでしょうけど、臭豆腐の方がよっぽど臭いですからね。一方、こちらは八角をはじめ漢方薬をブレンドしたような複層的な香り。
これ、「茶葉蛋」と申しまして、その名の通り茶葉で煮込んだ卵のこと。スナック感覚で食される、れっきとしたコンビニフードです。値段は1つ10元くらい(30円〜40円)なもの。

「香濃(香り深い)」とか「元気満分(元気いっぱい)」とか、カラダに良さそうな文句といい、薬膳ぽい見た目といい、半熟とろりの煮卵に慣れた日本からすれば、小腹の足しにしてもいつ食べるんだ?となるところ。

でもね、そんな懸念など不要。気後れせずにリアルな台湾をどうぞ!

夜市では出会えない「台湾」

渡航歴複数回でありながら、まだ一度も試したことがないという人たちのために解説しますと、茶葉蛋はこんなような味。

口の中の水分が奪われるほどパサパサ(つまり固茹で)だけど、八角の香りが黄身まで浸透し、思いのほか爽やかな味わい。醤油もそこまでキツくなく、ほのかに烏龍茶を連想させる風味がします。

地元コンビニ「Hi-Life」のは、醤油がやや強く、八角とともにシナモンの香りも。自分好みです。とまあ、こんな具合にセブン&ファミマの“黒船勢”に台湾資本のOK-MART、Hi-Lifeと、コンビニごと微妙に味付けが異なります。

そうそう、夜市で見つけようったってこの茶葉蛋には出会えません。このB級グルメだけはコンビニでないと。旅の途中、小腹の足しに食べ比べはいかがですか?

茶葉蛋は、一日にしてならず

©Anna Berdnik/Shutterstock.com

ちなみに、この茶葉蛋の再現には三日三晩とは言わないものの、それなりの時間がかかります。色に合わせてプーアール茶(黒茶)では、独特のカビっぽい風味が勝り、台湾コンビニのあのウェルカム香には程遠い。ちょうどいいのは青茶の鉄観音あたりかな。

黄身まで味が染み込むように、ゆで卵の殻にあえてヒビを入れておくことを忘れずに。

再現料理:茶葉蛋
再現食材:木柵鉄観音
再現度:★★☆☆☆

Top image: © Pplern/Shutterstock.com, 2018 TABI LABO
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