なんで今まで気づかなかったんだろう。「卵焼き」で手軽にカルボナーラ!
カルボナーラといえば、生クリームを使わず、茹で上がったパスタに卵黄とチーズを絡めるのが鉄板レシピですよね。濃厚な味わいがたまりませんっ!でもパサパサしてしまったり、濃厚さが足りず水っぽくなったり……意外と難しい。
ところが「Food52」でRhondaさんが紹介するのは、半熟のフライドエッグ(つまり卵焼き)をパスタに絡めるスタイル。言われてみれば、卵黄さえ絡められていれば立派なカルボナーラです。
目玉焼きが“朝食”を連想させるからか、「朝食にも向いてそうね」などのコメントや、「アメイジング!」「おいしくてワインも二杯目よ」なんて感想も寄せられているのだとか。
試してみたら、変化球を加えたこのカルボナーラのほうが気に入ってしまうかもしれませんね。
「卵焼き」と「パンくず」で
絶品カルボナーラ
私は『Naples at Table』(Arthur Schwartz著)を読み、卵焼きで作るカルボナーラの素晴らしさを知りました。
このレシピに夢中になったのは、私の旦那がアメリカ軍で遠くに配置され、知らない地でひとり暮らしをしていたとき。こればかり作っていたので、姉のアマンダは私にこのレシピの禁止令を出そうとしたほど。私は自分の舌に合うよう少しずつアレンジを加え、このレシピと出会って早10年が経ちました。
パスタをコーティングする卵黄。ニンニクと胡椒が効いたパスタに膨らみを持たせる卵白。カリカリとした食感をプラスするパングラッタート(パン粉)にレモンとローズマリーでパンチを効かせれば、出来上がり。本当にこのパスタが大好きなんです。
ちなみにパングラッタート(パン粉)は、魚料理や、ほかのパスタにもGOOD。マッシュルームサラダなんかにも合いますよ。いつも多めに作り置きして冷蔵保存しています。とっても簡単に作れるだけでなく、安く済む逸品です。
まずは、トッピングのレシピから。
〈パングラッタート(1人分)〉
<材料>
オリーブオイル:大さじ2杯
開封したて、もしくは硬くなったパンのくず:1/3カップ
みじん切りにした新鮮なローズマリーの葉:小さじ2杯
レモンの皮の小片:1/2個
<作り方>
1. 大きめのフライパンを中火にさらし、オリーブオイルを大さじ2杯垂らす。
2. パンくずを入れ、カリッと黄金色に焼きあがるまで4〜5分焼く。
3. ローズマリーを投入したらフライパンをコンロから外し、冷ます。
4. レモンの皮の小片を混ぜ、横に置いておく。
早速、特製カルボナーラを作りましょう!
〈スパゲッティと卵(1人分)〉
<材料>
スパゲッティ:115g
オリーブオイル:小さじ1杯
無塩バター:大さじ1杯
ニンニク:2かけ(みじん切りにしておく)
卵(大):2個
イタリアンパセリ:大さじ2杯(細かく刻んでおく)
ケッパー:小さじ1杯(乾いた状態)
新鮮な胡椒:味付け程度
ペコリーノ・ロマノチーズ:1/4カップ(粉状)
<作り方>
1. 大きな鍋を使って、お湯を沸かす。塩はたっぷり投入。パスタは包装に記載されている手順で、アルデンテに仕上げる(ちなみに私は記述されているものより1分短めに茹でます)。
2. パングラッタートのフライパンを拭き取り、オリーブオイル大さじ1、バター大さじ1を入れて、中火で溶かす。
3. ニンニクを投入し、その直後に卵をフライパンの上で割る。
4. 必要であれば、火を弱める。ニンニクを焦がさないようにしながら、卵白にはしっかり火を通し、卵黄は半熟に仕上げる。
5. パスタのお湯を切る。茹で汁は後ほど使うために1/2カップ取っておく。
6. パスタを鍋に戻し、フライパンで焼いた卵と脂分をすべて投入。パセリとケッパーも入れて、卵黄を割りながらかき混ぜる。もう少し水気が欲しい場合は、先ほどの茹で汁を少し入れる。
7. パスタと卵をプレートに盛り付ける。胡椒でよく味付けをし、パングラッタートの上にすりおろしたチーズを乗せる。
8. あとはワインをお供に、味わうのみ!