子どもは550人以上……「精子提供」を続けた男に下された、ある命令

子どもが欲しい……。

そう願う女性を悩ませる「不妊症」や「年齢の制限」について耳にすることは多いが、もちろん男性にも「無精子症」など、受精能力がなく子どもをつくれない人もいる。

そんな人々に対して第三者の精子を提供する「精子提供」は、時代とともに発展してきたが、そこには厳しい制約も。

先月、オランダの男性(41歳)が裁判所によって精子の提供を禁じる命令を下された。というのもこの男性、精子提供で550人以上の子どもの父親となったのだとか。

同国が定める精子提供のガイドラインによれば、1人の男性が精子を提供できる家族の数は、最大で12世帯まで。提供した精子を使って生まれる子どもの数も最大25人と定められている。

しかし、今回精子提供を禁止された男性を裁判所が調べたところ、2007年以降オランダ各地とデンマークのクリニックへの精子提供を通じて、国内外で計550~600人の子どもの父親となっていたというのだから驚きだ。

いったい、彼が何を目的に精子提供をこれほどまでに続けていたかは明確にはされていないが、今後も精子提供をした場合、1回につき最低10万ユーロ(約1500万円)の罰金が科されるという。

性的マイノリティのカップルや、1人で子どもを産み育てる独身女性など、子どもを持つことの可能性が広くなった今日において、精子提供は革新的な方法ではあるものの、そこにはリスクが伴うことを念頭に置いておきたい。

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