ベトナムで「2000年前のカレーのレシピ」が発掘。スパイスには当時の香りも
ベトナム南部オークエオで、古来のカレーのレシピが発掘された。
科学者によって発掘された12個の石製粉砕器具をもとに研究者が植物の残骸を分析し、ターメリックやショウガ、ナツメグ、シナモンをはじめとした多種多様なスパイスの痕跡を発見。
研究者らが驚いたのはそれだけではなく、その場所で発掘したナツメグの種子が2000年後も芳香を放っていたということ……。
© Prof. Peter Doherty / Twitter
そこで発見された痕跡からは、オークエオ周辺では採取されないようなスパイスも見つかったため、2000年前には既に世界的な海上貿易ネットワーク内にスパイスが存在していたことが推測できるという。
カレーファンにとってヨダレが出ること間違いなしのトピックだが、2000年という長い年月を経ても当時のまま芳香を放ち続け、今もなお人々に好まれている「カレー」は、なんともロマンチックな料理である。
Reference: 2,000-year-old curry: scientists discover evidence of ancient recipe in south-east Asia, Earliest curry in Southeast Asia and the global spice trade 2000 years ago
Top image: © British Library Board