食べる薬膳「正倉院咖喱」

奈良市で筆墨製造150年余りの「株式会社松林堂」がレトルトカレーを発売している。昨年暮れにリリースしたビーフたっぷりの辛口スパイスカレーに続き、今春から夏にかけて、第2、第3弾も予定しているという。

それにしても、なぜに老舗筆墨屋でカレー??その答えは、1300年前奈良時代にまで遡る。

©株式会社 松林堂

奈良といえば、シルクロードの終着点。洋の東西をつなぐ交易路を通って人や文化が行き来するなか、奈良まで運ばれてきたのが、コショウクローブシナモンをはじめとするスパイスだ。 

当時は貴重な薬として考えられ、重要品目として書物や道具、書や筆と同じように正倉院で大切に保管されていたんだそう。

と、いうようなところから筆墨とカレーのつながりが見えてきたのではないだろうか。奈良の伝統工芸品を守り継いできた誇りと、「奈良のよさを、奈良はもとより全国に発信したい」という思いから、シルクロード伝来のスパイスカレーに込めた松林堂。

レシピ監修は、フレンチ界出身の料理人で関西を中心に活動するスパイス・ハーブの力を引き出すカレーの研究家「AZU CURRY Lab.」の内藤あづ紗氏に依頼。スパイスやハーブに加え、奈良ゆかりの漢方「大和当帰」の葉(粉末)を用いて、風味と薬効も取り入れた、奈良ならではのカレーに仕上げた。

シルクロード伝来のスパイスカレーに、いにしえの奈良を感じてみてはいかがだろう?第2、第3弾にも期待!

©株式会社 松林堂

正倉院咖喱

【発売元】株式会社松林堂
【価格】1188円(税込)
【注文方法】電話、FAX、メール、オンラインショップ
【電話番号】0742-22-3327 (月~金曜9:00~17:00)
【FAX】0742-26-2708
【e-mail】shorindo@kcn.ne.jp
【オンラインショップ】https://shorindo3327.base.shop/
松林堂(奈良市)、道の駅「レスティ唐古・鍵」(磯城郡田原本町)、平城宮いざない館(奈良市・平城宮跡歴史公園)、AZU CURRY(大阪市北新地)など実店舗でも発売中。

Top image: © 株式会社 松林堂
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