正倉院の宝物をイメージした光をまとう菓子が登場、バター練り物を琥珀羹で包んだクリスタルバターサンドが発売へ

ナショナルデパート株式会社は、和菓子ではないブランド「Not Wagashi」から新商品が発表。

商品名は『クリスタルバターサンド《秘宝》』で、2025年12月20日より東京工場にて販売が開始される(ECサイトではすでに予約受付)。

琥珀羹の容器でバターを包み込む独自の構造

この商品は、透明な琥珀羹で作られた「クリスタルコンテナ」と呼ばれる容器の中に、ミルクの余韻が残るバター練り物を封じ込めた菓子だという。

従来のバターサンドにおいて課題となっていた、食べている最中にクリームがはみ出したりこぼれ落ちたりする不安を、容器そのものを菓子で構成する構造によって解消しているらしい。

外側はねっとりとした食感を持つ新開発の琥珀羹、内側はほんのりとバターが香る練り物で構成されており、和菓子の素材を用いながらも既存の枠組みにはまらない新しい形の菓子として仕上げられている。

© ナショナルデパート株式会社
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3DCADを用いて設計された光の反射と造形美

開発の背景には、「正倉院の宝物の中に、光をまとう菓子が存在したなら」という空想があるそうだ。その思想を現代的に翻訳するために、3DCADを用いて光の経路そのものを味の一部として設計しているという。

形状は丸型と角型の2種類が用意されており、丸型には120個のメレダイヤを模したブリリアントカット、角型には34個のクッションカットが施されている。

光を通す素材と吸収する素材が重なり合うことで複雑な反射が生まれ、センターストーンに光が集まるよう計算された造形は、神秘的な気品を帯びているようだ。

© ナショナルデパート株式会社

和菓子の定義を再構築するブランドの試み

「Not Wagashi」は、和菓子の伝統的な製法や文脈を参照しつつ、あえてその定義から外れることで新たな美意識を提示するブランドだという。

これはカテゴリーを否定すること自体が目的ではなく、そうすることでかえって和菓子の本質を浮き彫りにする試み。

伝統的な形式をなぞることも、むやみに反発することもなく、言葉が担ってきた美意識の構造を再設計するという思想が、今回の商品にも色濃く反映されているようだ。

© ナショナルデパート株式会社
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【商品情報】

ブランド名:NOT WAGASHI

商品展開:クリスタルバターサンド《秘宝》

発売日:2025年12月20日

販売場所:東京工場:東京都目黒区八雲2-6-11

サイズ:ブリリアントφ40mm、クッション40mm角

販売価格: 各 450円(税込)

保存方法:店頭は要冷蔵、ECは要冷凍(-18℃以下)

内容量:1個入(個別包装)

賞味期限:店頭は2日間、ECは14日間

ECの発送方法:冷凍便

販売サイト:https://depa.stores.jp/

Top image: © ナショナルデパート株式会社
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