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40代のカレー:不惑のテクニック編

材料と手順を極限まで減らした40代のミニマルカレーを調理。試食した水野仁輔さんとTABI LABOの平井。

40代のコンビでミニマルカレーにまつわる水野さんにとっての夢や使命感、そして生きる意味などをお聞きしたところで、後編ではテクニックを駆使したカレーを作っていきます。そして40代ってどう生きるのがいいのかのヒントを探っていきます。

【前編】40代のカレー:不惑のミニマル編はコチラ

テクニックを入れつつ、余計なことはしない
ちょうど美味しいカレー

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

後編のカレーも、丁寧に作ったとはいえ40分弱で完成しましたね。水野さんと一緒に作ってると簡単に思えてしまいます。テクニックを駆使したこのカレーは、どういった位置づけなんですか?

こっちのカレーは「チキンカレーが美味しくなるポイント」を詰め込みつつ、余計なことはしない、ちょうど美味しいカレー。

スパイスの配分もAIR SPICE(水野さん運営のスパイスの通販サービス)の「基本のチキンカレー」と近いので、いままでの知識と経験の結果だと思う。だからこれも自分にとっては「40代のカレー」なんですよ。

ちなみに、鶏肉が基本なのはなんにでも合うし調理も簡単だから。豚や牛はちょうどいい硬さとか味つけに仕上げるのが難しいから、チキンカレーこそが日本のスタンダードだと思ってます。

ところで水野さんさんが出版された本の中で僕が一番印象に残ってるのが『カレーの教科書』なんですけど、もう玉ねぎの炒め方から、あらゆるスパイスの性格までが網羅されていてその執念に驚いたんですが、そういう集大成的な感じですか?

これがみんなにとってのベストというわけじゃないかもしれないけど、ゴールデンルールなどのカレーの要素を網羅した、という意味ではそうなのかもしれない。

カレーの全容解明は20年で5%
95%知らないのに他に構っている余裕ない

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

それではいただきます。おお! 断然スパイスが複雑になりましたね。コクもあるし、ヨーグルトや生クリームのしっかりとした味もあって、みんなが美味しいって感じそうですね。

完成された感じが出ていていいと思う。スパイスカレーの面白さを体験してもらうにはこれがいいね。

前編では「夢とか目標とかが持てないのが悩みだった」とおっしゃっていて、その結果、カレーの全容を突き止めることこそが自分の生きる意味だと気づいた、という話になりましたが、40代とその前ではカレーの全容を突き止めたいと思う気持ちに違いはありましたか?

30代までは、誰もやったことのないことに取り組みたかったんで、例えば出版されるカレーの本を全部チェックした上で新しいアイデアを考えたりしていたんですよ

でも、40歳ぐらいになって喜びの種類が変わってきた。「誰もやってないことを確認して新しいことをやればいい」っていう単純なことではないな、と思いはじめてきた。

今は、もしも過去に誰かがしたことのあるアプローチでも、僕がやったら僕の色になるのでそれでいいかなと。それからカレーの世界で他の誰かが発信していることは気にしなくなった。

そこまでの追求があったから「やりたいことをやる」ということに自信が持てたということですか?

確かにそういう部分はあるかもしれないけど、根本は20代と変わってないとも思う。実は知識も経験も全然足りてないと思ってて、たぶん20年やってるけど、カレーの全容解明ということでは5%ぐらいかなって感じる。

95%をまだ知らないのに、カレーで世の中を良くしたいとかそういうおこがましいことは言えないし、そんな状況で他のことに首を突っ込んでいる余裕はないんだよね。

たぶん死ぬまでに到達できるのは7%ぐらいかな。100%になったら誰かのためにカレーを作るかもしれないね。でも、そこに行くまでに飽きるかもしれないなというのは怖い。実は飽きっぽいから。

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なんでも、飲食店から料理を持ち帰るための容器がなかったことから、この食パンに詰め込んじゃえ、っていうスタイルが始まったそうですが、それにしてもワイルドですよね。
家庭ごとにカレーの味ってありますが、仕上げにお酢を加えるというアイデアもあるんです。

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