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40代のカレー:不惑のテクニック編

【レシピ
40代のカレー:不惑のテクニック編

Step0
下ごしらえ

玉ねぎは繊維にそって薄切り。ショウガとニンニク、パクチーの根はみじん切りで合わせておく。パクチーの葉もみじん切りで別にしておく。鶏肉は切らずに塩コショウ。

スパイスは10種類。ホールスパイスはクローブ、シナモン、フェンネルシード、メース(ナツメグの皮)。パウダースパイスは、ターメリック、クミン、コリアンダー、レッドチリ、カルダモン、フェヌグリーク。

<水野メモ:玉ねぎはミニマルより繊細な感じに薄く切る。パクチーは根が美味しいので捨てないように。後で投入する無糖ヨーグルトは、よく振っておくと入れやすい>

Step1
はじめの香り!

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

オイルでホールスパイスを中火で熱して、香りを出す。

<水野メモ:火加減が調節できるっていいですね。(※前編のミニマルカレーは強火縛りだった)>

Step2
ショウガ、ニンニクと玉ねぎを炒める

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

飴色玉ねぎってよく言うけど、3分だととてもそこまでいかないのと、必ずしも必要ないので、今日はタヌキ色。キツネ色よりちょっと濃いみたいな。

ちなみに飴色のことはヒグマ色って言います(笑)。

<水野メモ:この時点で塩も振っておくと良い。>

Step3
ホールトマトとヨーグルトを合わせる

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

<水野メモ:前編のミニマル編とは違ってこのタイミングでホールトマト。そしてよく振ったヨーグルトも投入。ヨーグルトは乳製品の旨みが出すため。>

Step4
中心の香り!

パウダースパイスを投入して炒める。

<水野メモ:水分があるのでここでぐっとカレーぽくなる。>

Step5
水を入れて煮る

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

<水野メモ:水を300cc入れて煮る工程。カレーは「炒める」と「煮る」が連続する料理なので、どこまでが炒めるか、煮るか、を考えるのは重要かも。>

Step6
鶏肉を焼く

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

フライパンで、塊のままの鶏肉を皮目から焼く。
香ばしく焼きあがったら食べやすい大きさに切って、鍋に入れて煮込む。

<水野メモ:鶏肉を焼くのは焼き目がついて香ばしさが入るから。この茶色く焼けたところがメイラード反応で、旨みになる。>

Step7
仕上げの香り!

©2019 YOSHIHIRO MIYANOKAWA

最後に生クリーム、隠し味の「はちみつ」「醤油」と「パクチーのみじん切り」を入れて煮てから、味を調えて完成。

【レシピ】
鶏もも肉:400g
玉ねぎ中:1個
ニンニク:1片
ショウガ:1片
ホールトマト:200g
パクチー:1/4カップ
塩:小さじ1
水:300cc

<ホールスパイス>
クローブ:6粒
シナモン:1/2本
フェンネルシード:小さじ1/4
メース(ナツメグの皮):ひとつまみ

<パウダースパイス>
ターメリック:小さじ1/2
クミン:小さじ2
コリアンダー:小さじ2
レッドチリ:小さじ1/2
カルダモン:小さじ1
フェヌグリーク:小さじ1/2

水野仁輔(みずのじんすけ)

毎月届くレシピ付きスパイスセットを販売する「AIR SPICE」代表。カレーに特化した出張料理集団「東京カリ~番長」を立ち上げて以降、全国各地を訪れてライブクッキングを実施している。最新刊は『スパイスカレーを作る』(パイインターナショナル)。ほかに『カレーの教科書』(NHK出版)など著書は50冊以上。現在は、世界のカレーを探求するフィールドワークをする傍ら、カレーの世界にプレーヤーを増やすプロジェクト「カレーの学校」を運営している。
http://www.airspice.jp/

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