【フランス】2億ユーロを投じてワインの廃棄に踏み切る予定
フランス政府が、過剰生産されたワインの廃棄に2億ユーロ(約316億円)を投じると発表した。理由は、ワインの価格暴落を抑えて生産者を守るためなんだそう。
ワインが大量に余っている原因は、新型コロナウィルス感染症の拡大でレストランが閉鎖されたことによるワイン需要の低下や、ロシアのウクライナ侵攻による物価高などとのこと。
ワインの生産にかかる費用が販売価格を上回っているため、生産者たちの救済策として大規模なワイン廃棄に踏み切ったというわけだ。
なお、廃棄されるワインのアルコールは消毒液や香水などに使われる予定らしい。ただ捨てるよりも再利用したほうがよいのは明らかだが、それでもどこか「もったいない」と感じられてしまう。
それにしても、新型コロナウィルス感染症が原因で余ったワインが、コロナ収束に向かいつつあるこのタイミングで消毒液になるとは……なんとも皮肉めいた話ではないだろうか。
今回の施策で、ワインの需要と供給のバランスが戻ることを祈るばかりだ。
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